272 / 280
14
14-12
しおりを挟む
数日後・・・
和君の家・・・実家の綺麗な一軒家の扉の前で、私の心臓は緊張でドッドッドッ────と壊れそうになるくらい暴れている。
そんな私に、和君は大きな手で私の手首を握ってきた・・・。
「大丈夫だろ、母さんも父さんも俺に“彼女”が出来たこと喜んでる。」
「お母さんに“私”だって・・・言ってないんだよね・・・?」
「うん、言ってねーな。
そうすると母さんが色々と煩くなると思って黙ってた。
只でさえ癖の強いこと言ってくる時があるからな。」
和君がそう言って笑った後、私の手首を少し引いた・・・。
その手首に感じる力強い大きな手を感じながら、聞いた・・・。
「手を繋ぐ時、なんで・・・手首なの・・・?」
聞いた私に和君は少し考えてから・・・
「絶対に離さない為だな。」
と・・・。
「妙子が小さい時、しっかり手繋いで歩いてても、一瞬の隙をついてすり抜けて離れていって。
手首を握ってれば、絶対に俺から離れられなかったから。」
そんな答えに、私は笑いながら和君を見上げ続けた・・・。
そして、聞いた・・・。
「メイクしてない私でも、お父さん大丈夫かな・・・?
可愛い顔の女の子が・・・好きなんでしょ・・・?」
「父さんにはこの前話しておいた。
“あの可愛い彼女とどうなったんだ”って毎日聞かれて煩くて。
そしたら、メイクのことよりも“岩渕さん”ってことに驚いてて・・・。」
和君が言葉を切ってから真剣な顔で私のことを見てきた。
「あのさ・・・“コウイチ”と“リコ”って、空手道場開いてる松居先生の孫なの?」
そんな・・・あまり知られていないことを聞いてきた・・・。
和君の家・・・実家の綺麗な一軒家の扉の前で、私の心臓は緊張でドッドッドッ────と壊れそうになるくらい暴れている。
そんな私に、和君は大きな手で私の手首を握ってきた・・・。
「大丈夫だろ、母さんも父さんも俺に“彼女”が出来たこと喜んでる。」
「お母さんに“私”だって・・・言ってないんだよね・・・?」
「うん、言ってねーな。
そうすると母さんが色々と煩くなると思って黙ってた。
只でさえ癖の強いこと言ってくる時があるからな。」
和君がそう言って笑った後、私の手首を少し引いた・・・。
その手首に感じる力強い大きな手を感じながら、聞いた・・・。
「手を繋ぐ時、なんで・・・手首なの・・・?」
聞いた私に和君は少し考えてから・・・
「絶対に離さない為だな。」
と・・・。
「妙子が小さい時、しっかり手繋いで歩いてても、一瞬の隙をついてすり抜けて離れていって。
手首を握ってれば、絶対に俺から離れられなかったから。」
そんな答えに、私は笑いながら和君を見上げ続けた・・・。
そして、聞いた・・・。
「メイクしてない私でも、お父さん大丈夫かな・・・?
可愛い顔の女の子が・・・好きなんでしょ・・・?」
「父さんにはこの前話しておいた。
“あの可愛い彼女とどうなったんだ”って毎日聞かれて煩くて。
そしたら、メイクのことよりも“岩渕さん”ってことに驚いてて・・・。」
和君が言葉を切ってから真剣な顔で私のことを見てきた。
「あのさ・・・“コウイチ”と“リコ”って、空手道場開いてる松居先生の孫なの?」
そんな・・・あまり知られていないことを聞いてきた・・・。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

毎週金曜日、午後9時にホテルで
狭山雪菜
恋愛
柳瀬史恵は、輸入雑貨の通販会社の経理事務をしている28歳の女だ。
同期入社の内藤秋人は営業部のエースで、よく経費について喧嘩をしていた。そんな二人は犬猿の仲として社内でも有名だったけど、毎週金曜日になると二人の間には…?
不定期更新です。
こちらの作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる