【完】可愛くて美味しい真理姉

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まり姉に早く会いたくて、数秒でシャワーを終えてタオルで身体を拭き洗面所を出た。



リビングを片付けているまり姉の後ろ姿を自然と笑顔になりながら見て、俺はいつもの流れでキッチンへ行き冷蔵庫を開けた。



お茶をコップに注ぎ、それを飲みながらまり姉を見ていると・・・



まり姉が俺の方をゆっくりと振り向き・・・



振り向き・・・



凄く、驚いた顔をして・・・



勢いよく俺に背中を向けた・・・。



そんなまり姉の動きに少し驚いていると・・・



「あの・・・何か、着てくれますか・・・？」



と、言われ・・・。



いつもの癖で裸のまま洗面所を出てしまったとやっと気付いた・・・。



でも・・・



「ごめん、俺風呂上がり後数分は何も着られないんだよな、暑すぎて。
片付けも掃除もご覧の通り苦手だし、料理は買い物からして数日間掛けて作るような料理しか作れない。」



俺はスマホの中でまり姉を見ているから、色んなまり姉の姿を知っている。
でもまり姉は、ばったり会った日と“舞踏会”の日の俺しか知らない。



だから、そう伝え・・・



「こんな感じで、ごめん・・・。」



まり姉が思っているような“和君”ではないと思うので、そう謝った・・・。



「こんな感じの俺だけど、離れないで欲しい・・・。
終わりにしないで欲しい・・・。」



俺に背中を向け続けているまり姉にそう伝えると・・・



まり姉は・・・



「契約を、終わりにする場合は・・・葛西さんにご連絡、してください・・・。」



そんなことを言って・・・。



ここでは仕事の話しかしないつもりなのか、そう言ってきて・・・。



ゴミ袋を持ったまま、俺の方を見ないまま、リビングから出ていってしまった・・・。