【完】可愛くて美味しい真理姉

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“ついでに卵買ってきて”
母さんからも買い物を頼まれ、駅前にあるスーパーへと向かった。



駅前にある牛丼屋を通り過ぎようとして・・・



何気なく、窓ガラスに映った自分の姿を見た。



母さんが言う通り・・・
俺は父さんに似た怖い顔をしているように見えるし、同級生の中でも1番大きな身体をしている。



そんな俺の姿を見ながら、考える・・・。



父さんからの言葉と母さんからの言葉を、考える・・・。



俺は怖い顔もしていて身体も大きいから・・・
自分が守りたいと思ったモノを守る為に、戦える・・・。



父さんが言うには弱い精神らしいけど・・・。



きっと、その通りで・・・



きっと、心のもっと深い所・・・



俺のこの大きな身体の中心には精神があるのだと思う・・・。



それが揺れ動いてしまうから・・・。



これが揺れ動くことがなければ、真っ直ぐいられるような気がするのに・・・。



何を言われても“自分”を曲げない妙子のように・・・。



母さんは何を心配しているのか、妙子は普段はコミュニケーション力が家族の中で1番高い。
ただ、追究したいと決めたらとことん追究したいと思うだけで・・・。



「妙子にも、“優しく”を聞けばよかった・・・」



妙子は何て答えたんだろう・・・。



そんなことを呟きながら、牛丼屋の前を通りすぎた・・・。