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そんな出来事があった日の夕方・・・
「お母さん、折り紙なくなった!」
妙子がキッチンにいる母さんにそう言いに言ったのを、俺はダイニングテーブルで勉強をしながら見ていた。
「じゃあ、ハサミはもう片付けよう!!
一生分切ったでしょ!!
はい、片付けよう!!」
「まだやる!!
何か切る物ちょうだい!!」
「まだ・・・!?
・・・新聞紙でいい?」
「新聞紙はダメ。
世の中の情報が書いてあるってお兄ちゃんが言ってた。
そんなのハサミで切ったら世の中を切ることになるからダメ。」
「じゃあこれは?チラシ!!」
「それは、お店や会社の広く伝えたいことが書いてあるってお兄ちゃんが言ってた。」
妙子の答えに俺は笑いながら立ち上がった。
妙子なりの“正義”があるのだと思う。
そんな妙子の“正義”、それが清々しいくらいに好きだと思いながら立ち上がった。
「折り紙、俺が買ってくるよ。
夜ご飯の時はやめるんだぞ?」
俺が妙子にそう言うと、妙子は勢いよく振り返った。
父さんが言うとおり確かに凄く可愛い顔をしながら。
「分かった!ありがとう!お兄ちゃん!!」
何でかは分からないけど、妙子は小さい頃から母さんや父さんよりも俺の言葉をすんなりと聞き入れる。
「お母さん、折り紙なくなった!」
妙子がキッチンにいる母さんにそう言いに言ったのを、俺はダイニングテーブルで勉強をしながら見ていた。
「じゃあ、ハサミはもう片付けよう!!
一生分切ったでしょ!!
はい、片付けよう!!」
「まだやる!!
何か切る物ちょうだい!!」
「まだ・・・!?
・・・新聞紙でいい?」
「新聞紙はダメ。
世の中の情報が書いてあるってお兄ちゃんが言ってた。
そんなのハサミで切ったら世の中を切ることになるからダメ。」
「じゃあこれは?チラシ!!」
「それは、お店や会社の広く伝えたいことが書いてあるってお兄ちゃんが言ってた。」
妙子の答えに俺は笑いながら立ち上がった。
妙子なりの“正義”があるのだと思う。
そんな妙子の“正義”、それが清々しいくらいに好きだと思いながら立ち上がった。
「折り紙、俺が買ってくるよ。
夜ご飯の時はやめるんだぞ?」
俺が妙子にそう言うと、妙子は勢いよく振り返った。
父さんが言うとおり確かに凄く可愛い顔をしながら。
「分かった!ありがとう!お兄ちゃん!!」
何でかは分からないけど、妙子は小さい頃から母さんや父さんよりも俺の言葉をすんなりと聞き入れる。
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