【完】可愛くて美味しい真理姉

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“早く抜ける”
“和雄”君はそう言っていたけど・・・。



「的場社長の息子さんだよね、こんなに立派になって！
お父さんの若い頃にソックリだよね！！」



広い会場、多くの人達がいるのに・・・
さっき声を掛けられたばかりなのにまた別の方から声を掛けてくださり、“和”君はそれに笑顔で対応をしている。



そして、和君と話していた男性が私をマジマジと見てきて・・・



「彼女？」



と、この男性も聞いてきた。



その質問に“和”君は照れたように笑って・・・



「はい、この前やっと付き合えまして。」



「ずっと彼女がいないってお父さん嘆いてたからね～。
見た目はお父さんソックリなのに中身が結構違うみたいだね！
でも・・・お父さんも可愛い女の子大好きだったけど、息子さんも凄く可愛い彼女が出来て良かったね！！」



今回の方からもそう言われ、和君は分かりやすい苦笑いをする。



「父は顔重視の人間ですからね・・・。」



「顔も可愛くて性格も良い奥さんと巡りあえて、お父さん幸運だったよね！！」



「母もたまに癖が強いことを言いますけどね・・・。」



「そうだよね！？顔に似合わずたまにビックリすること言ったりやったりするよね！？」



私にも“ぶっ飛ばしてやればいい”と言っていた和君のお母さん。
そんな発言にはビックリしたけれど、当時は救われるような気持ちにもなった。



そんな会話を和君はこの方ともして、私にも少しだけ話し掛けてくれ私も会話をした・・・。