133 / 280
7
7-42
しおりを挟む
そしたら、和君が無言になった・・・。
無言になって・・・
しばらく無言になって・・・。
心臓の音がやけに耳にまで聞こえてきて・・・。
ドッドッドッ────と心臓が壊れそうになるくらい暴れている・・・。
そんな中、和君のお母さんが写真を撮り終えて・・・
そしたら和君が・・・
和君が・・・
「ありがとう!」
と、言った・・・。
だから、待った・・・。
その続きを待った・・・。
続きがあるのだと、待った・・・。
そしたら・・・
そしたら・・・
「何処かでばったり会ったら声を掛けるからな!!」
と、言った・・・。
そう言った・・・。
そして・・・
「岩渕さんも俺とばったり会ったら声を掛けろよ!!」
そう言って・・・
明るい笑顔で笑っていた・・・。
何もなかった・・・。
私にも続きはなかった・・・。
それはそうだった・・・。
よく考えたらそうだった・・・。
和君は正義の人だから・・・。
だから、見逃せなかったのだと思う・・・。
1年生になってすぐにお母さんが死んでしまって、泣いてばかりいた私を・・・。
そしてクラスの女の子達から無視をされたり酷いことを言われている私を・・・。
正義だった・・・。
正義だった・・・。
正義の為に・・・
和君は私と仲良くしてくれていた・・・。
勘違いしていた・・・。
私は勘違いして・・・
和君のことを好きになってしまって・・・
告白なんてことをしてしまった・・・。
「今度会った時にスマホ持ってたら、連絡先教えろよ!!」
“今度”は信用出来ない言葉・・・。
和君がそう言っていたのに・・・。
“今度”と言った・・・。
確かに“今度”は・・・
悲しい響きに聞こえた・・・。
「うん・・・“今度”、ばったり会えたら・・・。」
でも・・・
少しだけ望みを掛けて・・・。
その“今度”に少しだけ望みを掛けて・・・。
そう言って、和君を見上げて笑い掛けた・・・。
涙が流れていたけど・・・
笑い掛けた・・・。
無言になって・・・
しばらく無言になって・・・。
心臓の音がやけに耳にまで聞こえてきて・・・。
ドッドッドッ────と心臓が壊れそうになるくらい暴れている・・・。
そんな中、和君のお母さんが写真を撮り終えて・・・
そしたら和君が・・・
和君が・・・
「ありがとう!」
と、言った・・・。
だから、待った・・・。
その続きを待った・・・。
続きがあるのだと、待った・・・。
そしたら・・・
そしたら・・・
「何処かでばったり会ったら声を掛けるからな!!」
と、言った・・・。
そう言った・・・。
そして・・・
「岩渕さんも俺とばったり会ったら声を掛けろよ!!」
そう言って・・・
明るい笑顔で笑っていた・・・。
何もなかった・・・。
私にも続きはなかった・・・。
それはそうだった・・・。
よく考えたらそうだった・・・。
和君は正義の人だから・・・。
だから、見逃せなかったのだと思う・・・。
1年生になってすぐにお母さんが死んでしまって、泣いてばかりいた私を・・・。
そしてクラスの女の子達から無視をされたり酷いことを言われている私を・・・。
正義だった・・・。
正義だった・・・。
正義の為に・・・
和君は私と仲良くしてくれていた・・・。
勘違いしていた・・・。
私は勘違いして・・・
和君のことを好きになってしまって・・・
告白なんてことをしてしまった・・・。
「今度会った時にスマホ持ってたら、連絡先教えろよ!!」
“今度”は信用出来ない言葉・・・。
和君がそう言っていたのに・・・。
“今度”と言った・・・。
確かに“今度”は・・・
悲しい響きに聞こえた・・・。
「うん・・・“今度”、ばったり会えたら・・・。」
でも・・・
少しだけ望みを掛けて・・・。
その“今度”に少しだけ望みを掛けて・・・。
そう言って、和君を見上げて笑い掛けた・・・。
涙が流れていたけど・・・
笑い掛けた・・・。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる