【完】可愛くて美味しい真理姉

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「あの・・・どうぞ。」



私の家の方のリビング、ダイニングテーブルの椅子に座った和君にホットのルイボスティーを出した。



外が寒かったのか、和君は顔を赤くしていて・・・。



お礼を言ってからそのルイボスティーを一口飲み・・・



「・・・これ何？お茶？紅茶？」



そんなことを渋い顔をしながら聞いてくるので、それには面白くて自然と笑ってしまった。



「ルイボスティーです・・・。
独特な味、しますよね・・・。
こっちの家にはルイボスティーとトマトジュースと・・・炭酸水くらいしかないので・・・。」



「こっちの家、な・・・。
妙子から・・・妹から聞いてはいるけど、サメと血繋がってないんだろ？」



和君の妹、妙子ちゃん。
妙子ちゃんは光一とも私の弟とも、小学生の時に同じクラスだった。
光一とは仲が良くて今でもたまに隣の部屋に来ているそうで・・・。
理子とも知り合いなんだけど、私はコミュ障なのでこの家から出て挨拶をすることはなくて。



でも・・・
今年の1月、葛西さんのお宅で年始のすき焼きパーティーをした際、そこで妙子ちゃんと会った。
妙子ちゃんを連れてきた人事部の人が私を紹介してくれ、そこでちゃんと挨拶が出来た。
光一も私の弟もとてもお世話になったようだったから。



「俺もサメとは少し話したことはあるけどな・・・。
良い奴なのは分かるし・・・いや、分かるから・・・。」



和君が怖い顔をしながらキッチンに戻った私を見てきて・・・



「血繋がってなくて・・・恋愛とかなんねーのかよ？」



そんなことを聞かれたので、私は頷いた。



「そうですよね・・・。」



そう言って、頷いた。