【完】可愛くて美味しい真理姉

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3-2

「発売前のですか・・・？」



「そうだな、発売前の！！」



的場様が明るい笑顔でそう言って・・・
扉の所で動けない私の手・・・手というか、手首を掴んだ。



それに驚いて・・・



それに恥ずかしくなって・・・



それに、嬉しくなって・・・。



心臓が止まってしまう直前かのように、最後の力を振り絞ったかのように必死に動いてしまう・・・。



煩いくらいに、動いてしまう・・・。



嬉しいのに苦しくて・・・



嬉しいのに痛くて・・・



嬉しいのに、泣きたくなって・・・。



勘違いしてはいけない・・・。



絶対に、勘違いだから・・・。



何度もそう考え続けて、的場様に手を引かれ副社長室の中にあるソファーに座った。