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駅前のお店からビジネスホテルまでフラフラヨロヨロと歩く美鼓ちゃんと一緒にホテルまで帰った。



これも一緒に帰ったことになる・・・。
その事実に喜びながら、美鼓ちゃんの部屋の前で「おやすみ」と言って自分の部屋に向かおうとした時・・・。



「一緒にお菓子食べないんですか?」



「お菓子・・・?」



「新幹線で約束したじゃないですか!
的場製菓のお菓子を夜に一緒に食べましょうって!!
あと、私が持ってきたお酒も一緒に飲みましょうって!!」



「そうだけど、でも部屋・・・。」



こんな時間に女の子の部屋に男が入るのは良くないはずで。
それも俺は美鼓ちゃんのことが好きで・・・。
約束を守ることが出来なかっただけではなく、美鼓ちゃんを傷付けまくった男で。
俺はそんな男で・・・。



グルグルと考え続けていると、美鼓ちゃんは怒った顔で俺のことを見上げた。



「約束したでしょ?忘れちゃった?」



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