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営業部の部屋の中、棚の上に花束を置かせてもらった。
それを眺めながら、自然と笑ってきてしまう。



「“王子”、私・・・結婚したわ。」



「知ってるよ、俺もさっきいただろ?」



「“王子”の友達と結婚したの、私。」



智から了承を貰っていたので、ついに“王子”に私から告げる。



「俺の友達?誰だろ・・・仲間は多いけど、友達か~・・・」



「藤岡の人。」



「藤岡・・・?そんな名字の友達いたかな・・・。」




“王子”の反応に、私は大笑いしてしまう。




「智よ、智!!」




私の出した名前に、“王子”が固まった・・・。




「智・・・?屋敷さん、凄いな。」



「まあね、だって・・・私じゃない?」



「それは、そうだね。」




2人で笑った後、また“王子”を見る。




「“王子”はどうやって品定め合格したの?」



「品定め?」



「智の家に行ったでしょ?
お父さんとかお兄さんとか、会った?」



「・・・会った!すげー沢山いたぞ?
誰がお父さんとかもよく分かんなかったから、とりあえず大きな声で「智の友達になりにきました!」って言っておいた。」
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