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なんだか壮大な話しになり、私は軽くパニックになる・・・
「名前には、凄い力があるからね。
だから、修平の時にはすぐに気付いた。
修平から初めて名前を呼ばれた時、修平に呼ばれる僕の名前が凄く好きだと気付いた。」
「“王子”は良い奴よね。」
「修平は、僕の希望の電車。
一族が敷いたレールの上を走るだけしか出来ない僕の、希望の電車なんだ。」
嬉しそうな顔で、夕陽を眺めている。
その顔には、あのムシャクシャする顔はない。
あの、全てを諦めたように笑う、あのムシャクシャしてくる笑顔が・・・。
「僕は・・・僕の名前は、智。
名字は藤岡、藤岡智です。
藤岡ホールディングスの代表取締役の息子です。」
それには、流石に驚き・・・
「次男ですが。」
「そうなの。だから退職届がないのね。」
「はい。仕事は兄の・・・副社長である兄の、秘書をしています。」
「名前には、凄い力があるからね。
だから、修平の時にはすぐに気付いた。
修平から初めて名前を呼ばれた時、修平に呼ばれる僕の名前が凄く好きだと気付いた。」
「“王子”は良い奴よね。」
「修平は、僕の希望の電車。
一族が敷いたレールの上を走るだけしか出来ない僕の、希望の電車なんだ。」
嬉しそうな顔で、夕陽を眺めている。
その顔には、あのムシャクシャする顔はない。
あの、全てを諦めたように笑う、あのムシャクシャしてくる笑顔が・・・。
「僕は・・・僕の名前は、智。
名字は藤岡、藤岡智です。
藤岡ホールディングスの代表取締役の息子です。」
それには、流石に驚き・・・
「次男ですが。」
「そうなの。だから退職届がないのね。」
「はい。仕事は兄の・・・副社長である兄の、秘書をしています。」
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