上 下
135 / 262
7

7-14

しおりを挟む
「ちょっと・・・アナタ、笑いすぎよ?」



「ごめん・・・っ」




謝りながらも、ずっと笑い続けていて・・・




「それより、仕事は?」



「ああ、もう戻るよ。」



「それより、アナタは私の名前知ってたの?」



「うん、所有者の社長から、キミが入居する前に聞いてたから。」



「それは・・・ズルいわよ。」



「でも、こんなことになるとは思わなかったからな・・・。」



「こんなことって?」




優男が一瞬固まり、困ったように、ムシャクシャする顔で笑った。




「こんなに、好きになるとは思わなかったよ。」
しおりを挟む

処理中です...