上 下
79 / 262
5

5-12

しおりを挟む
こんなに高級なワインを飲んだこともないし、豪華な料理も全部美味しいし・・・
私の話しを聞く優男もよく笑って楽しそうで。
個人情報はほとんど漏らさないような話しでも、優男の話も面白い。



「アナタってさ、モテるでしょ?」


「まさか。全然ないよ。」


「大学ではどうだったの?」



学生時代の話しはたまにしているので、そこから聞いてみる。



「大学の時も全然ないよ。」


「女の子の知り合いとか友達、いなかったの?」


「友達自体少ないのに、そこに女の子はいないよ。
それに・・・女の子達はみんな、僕じゃなくて一緒にいた友達のこと狙ってたしね。」


「あ!たまに試合応援に行ってる友達?」


「うん、凄く格好いい男だから。
そんな友達といたから女の子に絡まれることはあったけど、僕自身がって話じゃないから。」



これは、絶対に本人が気付いてないだけなやつね・・・。
本人は気付いていないので、私も特に教えてあげないけど。
妙にムシャクシャはしてくる・・・。
しおりを挟む

処理中です...