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「それは・・・知らないけど・・・」



「知らなかったの!?」



「うん・・・いや、変だなとは思ったけど。
でも、彼氏はいると思ってた。
前はよく、キミの部屋から何人か男が出てくるの・・・遭遇したことがあったから。」



「ある・・・そうね、あったわね・・・。
でも、あれは付き合う前の確認で、それが通らなかったから追い返したわけで・・・」




不思議そうな顔で優男が私を見詰めている。




「とにかく!!彼氏はいないわよ!!!
勿論、結婚もしないわよ!!!」



「そうなんだ・・・。」




明らかに安心した優男を見て、私はまた笑った。




「そんなことで悩んで、アナタ最近おかしかったの?
急に敬語になるし、よそよそしい態度取ってくるし。」
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