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最後にそれの合図で声を上げた以外は、息もほぼ漏らさず息を止めるようにしていた、優男のくせに強情なこの男。



放心状態になりながらも、私にティッシュだけは渡し・・・
自分もサッと処理をして、またゆっくり丁寧に服を着ていた。



シャンパンで汚れた白いシャツ、私ので汚れた黒いズボン、それを着て1人掛けのソファーに項垂れたこの人に、私は声を上げて笑った。




最高潮に、気分が良かったから。




「アナタ、すごく良かったわ?」



「それは・・・なによりです・・・。」



「じゃあ、お休み。」




ティーバッグのまましたので、早く洗濯もしたいと思い玄関まで急いだ。




優男も立ち上がり、私を玄関まで見送る。




玄関用にしているサンダルを履いた、その時・・・




優男に手を引かれた。





「いつ・・・引っ越すんですか?」
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