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「内定・・・?この場で・・・?」



「はい。」



「その・・・営業部の部長とか、社長とかの面接もなくて・・・?」



「屋敷さんが希望されるなら、予定を組みますが・・・そうされますか?」



困ったように少し笑って、さっき何かを書いていた紙に目を落とした。



“花崎さんが選んだ子なんだから。”



その言葉の意味は、本当にそのままの通りだった。
この子が、本当に選んでいる。
こんなにまだ若い子がたった1人で、この会社の社員を選んでいる・・・。



鳥肌が止まらなかった・・・。



そして、伝えなければいけないと思った。




「内定をいただきありがとうございます。
ですが、私は1つ隠し事をしております。」




少し驚いた顔で、花崎さんが私を見る。





「私は、とてもキツイ性格をしています。
営業成績に嘘はありませんが、何度も店長を泣かせてしまい、恐らくそれが原因で退職してしまった人もおります。」
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