228 / 248
8
8-3
しおりを挟む
まさかの、女社長・・・紅葉ねえちゃんの名前が出てきた。
オーシャンの空気が動きだす。
激しく・・・激しく・・・荒れ狂うように、動きだす・・・。
「俺は木葉と個人契約を結んでいたわけではない。
俺は、雷さんと個人契約を結んでいた。」
そんな・・・
そんな・・・驚くことしか出来ないことを言って・・・
「雷さんが2年間、あの男の会社に潜り込んだ。
俺が高校を卒業するタイミングに合わせて雷さんは退職をして、紅葉さんの経営コンサルティングの会社に“転職”をした。
そして、次は俺が・・・。」
「雷が・・・?
雷がオーシャンをあの会社に・・・?」
「俺は“男”さんと木葉とはタッグを組んでいたからそれは契約ではなくて。
雷さんから依頼されていたのは、紅葉さんの会社をより早く大きくしていくための情報・・・。」
「女社長の会社を?」
「紅葉さんと雷さんは“アヤメ”ちゃんのためにあの男を殺そうとしていた。
だから、あの会社名を早く大きくする必要があった。
そうでなければ、あんな大会社の社長と闘えないから。」
その話を聞いて、呟いた・・・。
「極上に良い女・・・。」
わたしが呟いた言葉にオーシャンは大きく頷いた。
「明ちゃんのきょうだい達が大切にしている言葉だよね。
“極上に良い女”と“極上に良い男”。
愛して愛して仕方ない相手がいて・・・“権力”も兼ね備えている極上に良い女と男。
“権力”もなければいけなかった。
あの男を殺すためには、“権力”もなければいけなかった。」
「でも、それは“アヤメ”が藤岡副社長と・・・。」
藤岡ホールディングス。
大企業中の大企業・・・。
親族で何代も受け継いできた大企業。
その会社の副社長が“アヤメ”のバックについてくれ、あの男を殺したとあたしは聞いていた。
「“アレ”も必要だった。
でも、“アレ”だけでは不十分だった。
全てが・・・本当に、全てが・・・上手く機能した。」
「上手く機能・・・?」
「“アヤメ”ちゃん、紅葉さんと雷さん、“男”さんと木葉。
そして・・・極上中の極上に良い男である藤岡副社長がその全てを上手く動かしてくれた。
全てがなければいけなかった。
あの全てがあったから、あの男を殺せた。」
オーシャンの空気が動きだす。
激しく・・・激しく・・・荒れ狂うように、動きだす・・・。
「俺は木葉と個人契約を結んでいたわけではない。
俺は、雷さんと個人契約を結んでいた。」
そんな・・・
そんな・・・驚くことしか出来ないことを言って・・・
「雷さんが2年間、あの男の会社に潜り込んだ。
俺が高校を卒業するタイミングに合わせて雷さんは退職をして、紅葉さんの経営コンサルティングの会社に“転職”をした。
そして、次は俺が・・・。」
「雷が・・・?
雷がオーシャンをあの会社に・・・?」
「俺は“男”さんと木葉とはタッグを組んでいたからそれは契約ではなくて。
雷さんから依頼されていたのは、紅葉さんの会社をより早く大きくしていくための情報・・・。」
「女社長の会社を?」
「紅葉さんと雷さんは“アヤメ”ちゃんのためにあの男を殺そうとしていた。
だから、あの会社名を早く大きくする必要があった。
そうでなければ、あんな大会社の社長と闘えないから。」
その話を聞いて、呟いた・・・。
「極上に良い女・・・。」
わたしが呟いた言葉にオーシャンは大きく頷いた。
「明ちゃんのきょうだい達が大切にしている言葉だよね。
“極上に良い女”と“極上に良い男”。
愛して愛して仕方ない相手がいて・・・“権力”も兼ね備えている極上に良い女と男。
“権力”もなければいけなかった。
あの男を殺すためには、“権力”もなければいけなかった。」
「でも、それは“アヤメ”が藤岡副社長と・・・。」
藤岡ホールディングス。
大企業中の大企業・・・。
親族で何代も受け継いできた大企業。
その会社の副社長が“アヤメ”のバックについてくれ、あの男を殺したとあたしは聞いていた。
「“アレ”も必要だった。
でも、“アレ”だけでは不十分だった。
全てが・・・本当に、全てが・・・上手く機能した。」
「上手く機能・・・?」
「“アヤメ”ちゃん、紅葉さんと雷さん、“男”さんと木葉。
そして・・・極上中の極上に良い男である藤岡副社長がその全てを上手く動かしてくれた。
全てがなければいけなかった。
あの全てがあったから、あの男を殺せた。」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる