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そして、いつものように可愛いドレッサーの前でお化粧をしていく。
そんなあたしの姿を、スーツを着たオーシャンがダブルベッドに腰を掛け見ている。
「それ、可愛いドレッサーだよね。」
「剛士がくれたの。
まだ男みたいだったあたしに、こんなに可愛いドレッサー。」
「明ちゃんは昔から可愛い物が好きだったからね。
・・・たまに、変な物まで可愛いとか言ってたけど。」
「オーシャンが描いたネコの絵とか?」
あたしがお化粧をしながら笑うと、オーシャンが楽しそうに声を上げて笑っている。
「俺、美術だけは成績が悪かったからね。」
「あんなに下手な絵描けるのも逆に才能だよ~!!
あのネコの絵見て、可愛すぎて鼻血出たからね?
死にそうな空気の剛士に写真見せたら凄いビックリしてて、その空気も忘れられない!!」
「・・・剛士君にまで見せてたの?」
「だって、剛士が死にそうな空気出してたんだもん。
あれなら一発でそんなの消し去るくらいの威力だから~!!」
「剛士君が生きてこられたのは、本当に明ちゃんが傍にいたからだろうね。
いくら“男”だったとしても、剛士君は当時子どもで。
7歳の“男の子”が“女”として生きる覚悟を決めて、“あの人”を殺すためだけに生きるなんて普通は出来ないからね。」
可愛いドレッサーの鏡でお化粧を続けていたあたしに、オーシャンがそう言った・・・。
“アヤメ”が“男”だったとは知らなかったオーシャンが。
そんなオーシャンが、剛士があの男を殺すためだけに生きていたことを知っている・・・。
お化粧をしていた手を止めたあたにし、オーシャンの空気が緊張で張り詰めた。
そんなオーシャンに無理にでも空気を動かして聞いた・・・。
「“アヤメ”のこと、知ってたの・・・?
“アヤメ”が“あの男”からされてたことを知ってたの・・・?」
“あの人”と言った。
オーシャンは“あの人”と言った。
オーシャンをゆっくりと見ると、オーシャンは真剣な顔で緊張した空気をしている。
そんなオーシャンにもう1度聞いた。
「“アヤメ”の父親が・・・あたしや“木葉”の父親が“あの人”だって分かってて、オーシャンは前の会社に入社をしたの?」
そんなあたしの姿を、スーツを着たオーシャンがダブルベッドに腰を掛け見ている。
「それ、可愛いドレッサーだよね。」
「剛士がくれたの。
まだ男みたいだったあたしに、こんなに可愛いドレッサー。」
「明ちゃんは昔から可愛い物が好きだったからね。
・・・たまに、変な物まで可愛いとか言ってたけど。」
「オーシャンが描いたネコの絵とか?」
あたしがお化粧をしながら笑うと、オーシャンが楽しそうに声を上げて笑っている。
「俺、美術だけは成績が悪かったからね。」
「あんなに下手な絵描けるのも逆に才能だよ~!!
あのネコの絵見て、可愛すぎて鼻血出たからね?
死にそうな空気の剛士に写真見せたら凄いビックリしてて、その空気も忘れられない!!」
「・・・剛士君にまで見せてたの?」
「だって、剛士が死にそうな空気出してたんだもん。
あれなら一発でそんなの消し去るくらいの威力だから~!!」
「剛士君が生きてこられたのは、本当に明ちゃんが傍にいたからだろうね。
いくら“男”だったとしても、剛士君は当時子どもで。
7歳の“男の子”が“女”として生きる覚悟を決めて、“あの人”を殺すためだけに生きるなんて普通は出来ないからね。」
可愛いドレッサーの鏡でお化粧を続けていたあたしに、オーシャンがそう言った・・・。
“アヤメ”が“男”だったとは知らなかったオーシャンが。
そんなオーシャンが、剛士があの男を殺すためだけに生きていたことを知っている・・・。
お化粧をしていた手を止めたあたにし、オーシャンの空気が緊張で張り詰めた。
そんなオーシャンに無理にでも空気を動かして聞いた・・・。
「“アヤメ”のこと、知ってたの・・・?
“アヤメ”が“あの男”からされてたことを知ってたの・・・?」
“あの人”と言った。
オーシャンは“あの人”と言った。
オーシャンをゆっくりと見ると、オーシャンは真剣な顔で緊張した空気をしている。
そんなオーシャンにもう1度聞いた。
「“アヤメ”の父親が・・・あたしや“木葉”の父親が“あの人”だって分かってて、オーシャンは前の会社に入社をしたの?」
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