【完】この夏、人生で初めて海にいく(カットページ掲載済2023.5.30)

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翌朝、真夏の日差しではなく薄暗い朝日が入る寝室で目を覚ました。
時計を見たら目覚ましが鳴る少し前。



身体が怠いくらいに疲労を感じているので、裸のままの姿でタオルケットにくるまり寝返りを打つと・・・



まさかの、オーシャンがいた・・・。



毎回どんなに遅くても必ず帰っていたのに今回は泊まったらしい・・・。



裸のまま何もかけずに寝ているので、あたしに掛かっていたタオルケットをオーシャンにも一緒に掛けた。



そしたら・・・オーシャンが目をゆっくりと開けてしまった。



「ごめんね、起こしちゃった。」



「大丈夫・・・。
俺も勝手に泊まってごめんね。
明ちゃん意識飛ばして心配だったから。
それに、俺が“ゲイ”だってみんなに知られたし泊まっても問題ないからね。」



オーシャンが小さく笑いながら少し起き上がり時計を見た。



「一旦帰れるか微妙だな・・・。」



「剛士の下着とワイシャツだったらあるよ？
1回うちに泊まりに来たことがあって、その後に準備したんだけど無事に使われることはなかったやつ！
剛士とサイズ同じくらいでしょ？」



「借りていいかな？
ネクタイは会社に予備があるし・・・。」



「クールビズだからネクタイいいんじゃない？」



「今日は決起会があるからね。
シャワー借りていいかな？」



オーシャンがそう言って立ち上がり、あたしが頷くとお風呂場へ向かった。