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そんな話をオーシャンとしていたら、仲の良い営業部の人達が男女数人でトレーを持って近付いてきた。
「真坂部長!明!お疲れ様です!!」
その人達にオーシャンと返事をするとあたし達の隣の席に座った。
しばらくみんなで雑談をしていたら、今日も聞かれた。
「2人、本当に付き合ってないんですか!?」
「そうだね、木葉さんは俺の“女友達”で。
今までいたことがないけど、“女友達”はいいものだね。」
「あたしとも“女友達”になってくださいよ~!!」
「俺は“女友達”を作ったのが初めてだから、もう少し慣れてからお願いするよ。」
オーシャンがいつも通りそう返すと、女の子達が「はーい」と言いながら楽しそうに笑っている。
「でも、明は真坂部長のことが好きなんだろ!?」
急に男の人がそんなことを言い出してしまい、うちら全員の空気が一気に固まる事態になった。
でも、その男の人を見てみると・・・
海に一緒に行った彼女がいる男の人で・・・。
空気を読むのが上手な男の人で・・・。
その男の人が少し怒った様子で真坂部長のことを見た。
「明も“女”なので、“女友達”とか気軽に言わないでやってくださいよ。
ついこの前まで“男”みたいでしたけど、明も“女”になって頑張ろうとしてるのに可哀想なことはしないでください。」
これには結構驚いた・・・。
あたしのことを思って言ってくれているのだとは分かるけど、少し前までだったら空気を読んで絶対にそんことを言わなかったのに。
「木葉さんも俺のことは“男友達”として見てるから大丈夫だよ。」
オーシャンがいつもと同じように優しい顔で穏やかな空気でその男の人を見た。
「俺は夏休みも取らなかったから、木葉さんに“女友達”として遊んでもらってて。
でも9月にも入ったしね。
もう“夏休み”も終わりだね。」
オーシャンがそんなことを言った。
まだ水着の跡が残っているあたしに、そんなことを言った。
「明と遊ぶのをやめてくださいとかじゃないですから・・・!!
ただ、明が可哀想になるのだけはみんな望んでないですし・・・。」
「それは大丈夫だよ、木葉さんは本当に俺のことを“男友達”だと思ってるからね。
木葉さんのことを好きな男性社員達が誤解しちゃってるかな、申し訳なかったな。」
オーシャンがいつもと同じように優しい顔で、穏やかな空気で・・・“真坂部長”が続ける・・・。
「木葉さん、夏休み一緒に遊んでくれてありがとうね。」
オーシャンがそう言って、先にトレーを持って立ち上がった。
みんなが慌てた空気でオーシャンを見ているのが分かる。
そんなみんなにオーシャンがいつもと同じように優しい顔で穏やかな空気で笑いかけて・・・
笑いかけて・・・
「俺、“ゲイ”なんだよね。
高校生の時から“ゲイ”で、木葉さんのお兄さんのことが好きだったんだよね。
木葉さんもそのことを知ってるから、俺達は本当に“男友達”と“女友達”だから。」
と、言った・・・。
「真坂部長!明!お疲れ様です!!」
その人達にオーシャンと返事をするとあたし達の隣の席に座った。
しばらくみんなで雑談をしていたら、今日も聞かれた。
「2人、本当に付き合ってないんですか!?」
「そうだね、木葉さんは俺の“女友達”で。
今までいたことがないけど、“女友達”はいいものだね。」
「あたしとも“女友達”になってくださいよ~!!」
「俺は“女友達”を作ったのが初めてだから、もう少し慣れてからお願いするよ。」
オーシャンがいつも通りそう返すと、女の子達が「はーい」と言いながら楽しそうに笑っている。
「でも、明は真坂部長のことが好きなんだろ!?」
急に男の人がそんなことを言い出してしまい、うちら全員の空気が一気に固まる事態になった。
でも、その男の人を見てみると・・・
海に一緒に行った彼女がいる男の人で・・・。
空気を読むのが上手な男の人で・・・。
その男の人が少し怒った様子で真坂部長のことを見た。
「明も“女”なので、“女友達”とか気軽に言わないでやってくださいよ。
ついこの前まで“男”みたいでしたけど、明も“女”になって頑張ろうとしてるのに可哀想なことはしないでください。」
これには結構驚いた・・・。
あたしのことを思って言ってくれているのだとは分かるけど、少し前までだったら空気を読んで絶対にそんことを言わなかったのに。
「木葉さんも俺のことは“男友達”として見てるから大丈夫だよ。」
オーシャンがいつもと同じように優しい顔で穏やかな空気でその男の人を見た。
「俺は夏休みも取らなかったから、木葉さんに“女友達”として遊んでもらってて。
でも9月にも入ったしね。
もう“夏休み”も終わりだね。」
オーシャンがそんなことを言った。
まだ水着の跡が残っているあたしに、そんなことを言った。
「明と遊ぶのをやめてくださいとかじゃないですから・・・!!
ただ、明が可哀想になるのだけはみんな望んでないですし・・・。」
「それは大丈夫だよ、木葉さんは本当に俺のことを“男友達”だと思ってるからね。
木葉さんのことを好きな男性社員達が誤解しちゃってるかな、申し訳なかったな。」
オーシャンがいつもと同じように優しい顔で、穏やかな空気で・・・“真坂部長”が続ける・・・。
「木葉さん、夏休み一緒に遊んでくれてありがとうね。」
オーシャンがそう言って、先にトレーを持って立ち上がった。
みんなが慌てた空気でオーシャンを見ているのが分かる。
そんなみんなにオーシャンがいつもと同じように優しい顔で穏やかな空気で笑いかけて・・・
笑いかけて・・・
「俺、“ゲイ”なんだよね。
高校生の時から“ゲイ”で、木葉さんのお兄さんのことが好きだったんだよね。
木葉さんもそのことを知ってるから、俺達は本当に“男友達”と“女友達”だから。」
と、言った・・・。
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