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剛士がそんな悲しいことを言うけど、空気は嬉しそうな空気をしている。
「でも、明は“女の子”だから。
紅葉も女だけど雷が常に一緒だったし、心と頭にも常に雷がいた。
でも明が一緒にいたのは“俺”で・・・。
あんな“俺”を“女の子”の明がずっと守ってきたから。」
「それは守るよ~!!
でも、あたしだって剛士がいたから救われてたよ?」
「そう言ってもらえる方が救われるな。
明の時間を奪って生きてると思ってたから。」
「“友達”と一緒にいる時間なのに“奪われた”なんて思うわけないでしょ~!!」
これには大きな声で笑ってしまった。
そんなあたしを剛士は嬉しそうな顔で見て、幸せな空気で包んでくれる。
「明のそういう所を好きになって、愛してくれる奴はきっといるからな。
“女の子”の明を守ってくれる奴も絶対にいるから。」
「あたし、イケメンじゃなくて“綺麗な女の人”になったしね~!!」
「良い“奴”に見た目も性別も関係ないだろ。
好きになって愛した奴が、自分にとっての“極上の相手”になるんだろ。」
「それは・・・そうかも。
あたしもきっと今、そういう人を好きになってるからね。」
剛士の幸せな柔らかい空気を感じながら、昨日瞳ちゃんに言われた言葉を思い出す。
「“三度目の正直”って、瞳ちゃんが言ってくれたんだ。
1回目は中学生の時で2回目はゲイバーで、今回は3回目。
3回目の今回はうまくいくといいな。」
そう言って剛士を見ると剛士は真剣な顔であたしを見下ろした。
そして・・・
「“三度目は定の目”。」
と、小さな声で呟いた。
“三度目の正直”と同義語でもあるそんな言葉を呟いた。
「1度目や2度目は“偶然”かもしれねーけど3度目・・・それは“確実“だろ。」
「瞳ちゃんは“運命”って言ってたけど・・・“確実”か~。
“必然”でもなくて?」
「“偶然”の対義語は“必然”だけどな。
今回のことについては、“三度目は定の目”だと俺は思ってる。
1回目や2回目がどんなに“偶然”だったとしても・・・3回目が起きた今回は“確実”だろ。」
「でも、明は“女の子”だから。
紅葉も女だけど雷が常に一緒だったし、心と頭にも常に雷がいた。
でも明が一緒にいたのは“俺”で・・・。
あんな“俺”を“女の子”の明がずっと守ってきたから。」
「それは守るよ~!!
でも、あたしだって剛士がいたから救われてたよ?」
「そう言ってもらえる方が救われるな。
明の時間を奪って生きてると思ってたから。」
「“友達”と一緒にいる時間なのに“奪われた”なんて思うわけないでしょ~!!」
これには大きな声で笑ってしまった。
そんなあたしを剛士は嬉しそうな顔で見て、幸せな空気で包んでくれる。
「明のそういう所を好きになって、愛してくれる奴はきっといるからな。
“女の子”の明を守ってくれる奴も絶対にいるから。」
「あたし、イケメンじゃなくて“綺麗な女の人”になったしね~!!」
「良い“奴”に見た目も性別も関係ないだろ。
好きになって愛した奴が、自分にとっての“極上の相手”になるんだろ。」
「それは・・・そうかも。
あたしもきっと今、そういう人を好きになってるからね。」
剛士の幸せな柔らかい空気を感じながら、昨日瞳ちゃんに言われた言葉を思い出す。
「“三度目の正直”って、瞳ちゃんが言ってくれたんだ。
1回目は中学生の時で2回目はゲイバーで、今回は3回目。
3回目の今回はうまくいくといいな。」
そう言って剛士を見ると剛士は真剣な顔であたしを見下ろした。
そして・・・
「“三度目は定の目”。」
と、小さな声で呟いた。
“三度目の正直”と同義語でもあるそんな言葉を呟いた。
「1度目や2度目は“偶然”かもしれねーけど3度目・・・それは“確実“だろ。」
「瞳ちゃんは“運命”って言ってたけど・・・“確実”か~。
“必然”でもなくて?」
「“偶然”の対義語は“必然”だけどな。
今回のことについては、“三度目は定の目”だと俺は思ってる。
1回目や2回目がどんなに“偶然”だったとしても・・・3回目が起きた今回は“確実”だろ。」
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