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それなのに・・・
「次に来る時はイケメンと一緒に来てくれると嬉しいな。」
今日は真っ黒のロングドレスを着ていないのにオーシャンが閉店後も残ってくれ、喜んでいたらそう言われてしまった。
泣きそうになった・・・。
心の中の“女”は泣きそうになった・・・。
だから、笑った。
こんな苦境の時ほど明るく楽しく笑った。
「あたしよりイケメンなんているのかな~!?」
「あんなに大企業だし、きっとイケメンは沢山いるよ。
俺、イケメンの男が大好きなんだ。」
そう言って、オーシャンは優しく笑いながら今日もあたしにコーヒー牛乳をカウンターの中で渡してくれた。
でも、そのコーヒー牛乳を受け取ることも出来ないくらい手が動かせなかった。
手の周りの空気が重すぎるように感じて、あたしの手は動かなかった。
それでも、なんとか空気を動かそうとした・・・。
「あたしもイケメンだよ~?」
「そうだね、イケてる“女の子”だよね。」
オーシャンがそう言いながらいつもの優しい顔で笑っている。
空気も、空気も、いつもと変わらず穏やかで・・・
「就職おめでとう、“明ちゃん”。」
いつまで経ってもコーヒー牛乳を受け取らない、受け取れないあたしに・・・オーシャンは大きな大きな手で、男の人の手であたしの手を取り耐熱グラスを持たせた。
人生で初めて触れたオーシャンの手は凄い熱くて、大きな大きな男の人の手をしていた・・・。
「次に来る時はイケメンと一緒に来てくれると嬉しいな。」
今日は真っ黒のロングドレスを着ていないのにオーシャンが閉店後も残ってくれ、喜んでいたらそう言われてしまった。
泣きそうになった・・・。
心の中の“女”は泣きそうになった・・・。
だから、笑った。
こんな苦境の時ほど明るく楽しく笑った。
「あたしよりイケメンなんているのかな~!?」
「あんなに大企業だし、きっとイケメンは沢山いるよ。
俺、イケメンの男が大好きなんだ。」
そう言って、オーシャンは優しく笑いながら今日もあたしにコーヒー牛乳をカウンターの中で渡してくれた。
でも、そのコーヒー牛乳を受け取ることも出来ないくらい手が動かせなかった。
手の周りの空気が重すぎるように感じて、あたしの手は動かなかった。
それでも、なんとか空気を動かそうとした・・・。
「あたしもイケメンだよ~?」
「そうだね、イケてる“女の子”だよね。」
オーシャンがそう言いながらいつもの優しい顔で笑っている。
空気も、空気も、いつもと変わらず穏やかで・・・
「就職おめでとう、“明ちゃん”。」
いつまで経ってもコーヒー牛乳を受け取らない、受け取れないあたしに・・・オーシャンは大きな大きな手で、男の人の手であたしの手を取り耐熱グラスを持たせた。
人生で初めて触れたオーシャンの手は凄い熱くて、大きな大きな男の人の手をしていた・・・。
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