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そんな日々を過ごしていた。
そんな日々を過ごして、あたしは幸せだった。
いつまで経ってもゲイバーの外に出られなかったけど、あたしはどう見ても“ゲイ”だから。
だからオーシャンとはゲイバーの中で、コーヒー牛乳が作れるカウンターの中で過ごすしかないのだと思っていた。
オーシャンは相変わらず、愛して愛して仕方ない人がいる空気をしていたけど、それは聞けない空気なので空気を読んで聞かなかった・・・。
でも、オーシャンが結婚をするまではセーフだから。
オーシャンは“ゲイ”なので結婚しないと思うし、それなら一生いける・・・。
例え、再会してから5年も経つのに連絡先1つ聞かれず、あたしには1度も身体を寄せ合うように接してくれないとしても・・・。
「“ひろみ”、“明”みたいな子はタイプなの?」
オーシャンに身体を寄せながらお客さんが聞いている。
それにオーシャンはいつも通り優しく穏やかな空気で、あたしの方は見ることもなく・・・
「“明”は“男友達”ですね。」
今日も人気者のオーシャンがそう答えたのをあたしは聞こえた・・・。
“ゲイ”の人達にも当たり前だけど好きな“タイプ”があって、それの1つ目の消去としてこの質問がよく出てくる。
それにいつからかオーシャンはあたしのことを“男友達”と答えるようになった。
それには少し悲しくなったけど、あたしは明るく楽しく笑いながら他のお客さんの方へお酒を持って向かった。
オーシャンは“ゲイ”だから、結婚はしないと思う。
だから一生いくことが出来る。
だから、どんなに時間が掛かっても・・・
あたしは“ゲイ”として“ひろみ”にいく。
そう思いながら、お姉ちゃんから貰った真っ黒のドレスを見下ろす。
いつもは気になる胸の膨らみも、あたしの“女”である1番の証明の場所も・・・
ドレスを着ている今日、またオーシャンが閉店後に残ってくれて心の中の“女”は悶えるくらい喜んでしまう。
だから、“女”を捨てることは出来ない。
お姉ちゃんから貰った美しくなれるこの真っ黒のドレス・・・。
“男”としても“ゲイ”としても・・・そして“女”としても美しくしてしまったドレス・・・。
この真っ黒のドレスを着ていなければ、オーシャンは残ってくれないのだから・・・。
だからあたしは、“女”も捨てずに“ひろみ”にいく・・・。
“男”友達なら、いつか“友達”がとれて“男”として見てもらえるかもしれないから・・・。
あたしの胸の膨らみも、“女”の1番の証明の場所も気にならなくなってきているのだとしたら、あとは“友達”をとるだけ・・・。
一生掛かってもいいのなら、あたしは一生いきたい・・・。
女の格好をしている“ゲイ”のあたしだから、このゲイバーの中でしか会えないとしても・・・。
あたしは、“ひろみ”にいきたい・・・。
そんな日々を過ごして、あたしは幸せだった。
いつまで経ってもゲイバーの外に出られなかったけど、あたしはどう見ても“ゲイ”だから。
だからオーシャンとはゲイバーの中で、コーヒー牛乳が作れるカウンターの中で過ごすしかないのだと思っていた。
オーシャンは相変わらず、愛して愛して仕方ない人がいる空気をしていたけど、それは聞けない空気なので空気を読んで聞かなかった・・・。
でも、オーシャンが結婚をするまではセーフだから。
オーシャンは“ゲイ”なので結婚しないと思うし、それなら一生いける・・・。
例え、再会してから5年も経つのに連絡先1つ聞かれず、あたしには1度も身体を寄せ合うように接してくれないとしても・・・。
「“ひろみ”、“明”みたいな子はタイプなの?」
オーシャンに身体を寄せながらお客さんが聞いている。
それにオーシャンはいつも通り優しく穏やかな空気で、あたしの方は見ることもなく・・・
「“明”は“男友達”ですね。」
今日も人気者のオーシャンがそう答えたのをあたしは聞こえた・・・。
“ゲイ”の人達にも当たり前だけど好きな“タイプ”があって、それの1つ目の消去としてこの質問がよく出てくる。
それにいつからかオーシャンはあたしのことを“男友達”と答えるようになった。
それには少し悲しくなったけど、あたしは明るく楽しく笑いながら他のお客さんの方へお酒を持って向かった。
オーシャンは“ゲイ”だから、結婚はしないと思う。
だから一生いくことが出来る。
だから、どんなに時間が掛かっても・・・
あたしは“ゲイ”として“ひろみ”にいく。
そう思いながら、お姉ちゃんから貰った真っ黒のドレスを見下ろす。
いつもは気になる胸の膨らみも、あたしの“女”である1番の証明の場所も・・・
ドレスを着ている今日、またオーシャンが閉店後に残ってくれて心の中の“女”は悶えるくらい喜んでしまう。
だから、“女”を捨てることは出来ない。
お姉ちゃんから貰った美しくなれるこの真っ黒のドレス・・・。
“男”としても“ゲイ”としても・・・そして“女”としても美しくしてしまったドレス・・・。
この真っ黒のドレスを着ていなければ、オーシャンは残ってくれないのだから・・・。
だからあたしは、“女”も捨てずに“ひろみ”にいく・・・。
“男”友達なら、いつか“友達”がとれて“男”として見てもらえるかもしれないから・・・。
あたしの胸の膨らみも、“女”の1番の証明の場所も気にならなくなってきているのだとしたら、あとは“友達”をとるだけ・・・。
一生掛かってもいいのなら、あたしは一生いきたい・・・。
女の格好をしている“ゲイ”のあたしだから、このゲイバーの中でしか会えないとしても・・・。
あたしは、“ひろみ”にいきたい・・・。
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