【完】この夏、人生で初めて海にいく(カットページ掲載済2023.5.30)

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「じゃあ、朝になったらまた会社員になるんだ～！？
会社ではまだバレてないの？
入社5年目なんでしょ？」



「まだバレてないと思うよ。
彼女がいないのは両親を反面教師にしてるって答えているしね。」



オーシャンが初めて聞くような話をしてきて、あたしは首を傾げた。



「俺の母親は16歳の時に俺を産んだんだよね。
父親は18歳で。
だから・・・こういう名前なんだろうね。」



オーシャンは面白そうに笑いながらそう言っている。
オーシャンのその空気を感じながらあたしは答えた。




「格好良い名前で羨ましいよ～！！
あたしもそういう名前が良かった！！！
1度聞いたら絶対に忘れられない名前！！！」



「そうなんだよ、1度聞いたら絶対に忘れらないんだよね。
お陰で仕事をするのに良くも悪くも影響しているよ。」




オーシャンがそう言いながら困った顔で笑っているけど、空気は嬉しそうだった。
仕事も上手くいっているらしくてよかった。




この日、久しぶりにオーシャンとこのくらいの話が出来た。
それだけでもあたしは幸せだった。
大好きな大好きなオーシャンとまた話すことが出来て、あたしは幸せだった。