【完】この夏、人生で初めて海にいく(カットページ掲載済2023.5.30)

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オーシャンの死んでしまいそうな空気が大きくなってしまったので、それには慌てた・・・。



“アヤメ”の時は上手く空気を変えられた。
でも、オーシャンの時は上手く変えられない・・・。



この夏、人生で初めて“海”に行って・・・



“オーシャンにいく”と決めてしまって・・・



これまでみたいに明るくて楽しいだけの空気を作れなくなってしまった・・・。



こんなのは初めてだった・・・。



こんなに空気を読めないのは・・・



“あえて空気を読まない”のは・・・



人生で初めてだった・・・。



あたしを見下ろしながら泣いているオーシャンを見詰めながら、これしか言葉が浮かばないのでその言葉を言う。



「オーシャン、ごめんね。
仲直りしよう・・・。
仲直りしたいから、お願い・・・。」



そう言ってから両手を伸ばし、あたしの“女”である証明の所にあるオーシャンの手に少し触れた・・・。



そして、初めて見たオーシャンの泣いている顔に笑いかけながら・・・



両手をオーシャンの手から離し、オーシャンの涙を拭った・・・。



「オーシャンの泣いてる顔、凄い可愛いね？」



そう言って笑ったら・・・



オーシャンが凄い驚いた顔と空気になり・・・



嬉しそうに笑った・・・。



「そう言ってくれる明ちゃんが可愛いよ。
本当に本当に可愛い。」



そんなことを言ってくれて、本気の空気でそんなことを言ってくれて・・・。
さっきから全てが本気の空気だと分かっているけど、これも本気でそう思ってくれているようで・・・。



オーシャンがあたしを見詰める視線に熱が・・・



今までとは比べ物にならないような熱い熱が・・・



空気が動き出して・・・



その空気がどんどん近付いてきて・・・



あたしの唇に、オーシャンの唇が重なった・・・。



空気のように触れただけではなくて、熱いくらいに重なって・・・



あたしの唇を更に熱い何かが触れたと思ったら・・・



口の中にその熱い物が入ってきて、それでやっとオーシャンの舌があたしの舌に触れたと分かった・・・。



「ん～っっ・・・！！！」



そして舌を絡ませながら、そのまま・・・あたしの“女”の証明である中をオーシャンの指がまた動き始めた・・・。