【完】この夏、人生で初めて海にいく(カットページ掲載済2023.5.30)

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「可愛いことになってるね・・・。」



あたしの“女”であるもう1つの証明の場所に、オーシャンの指が触れた・・・。
それがイヤだった・・・。



イヤでイヤで仕方なかった・・・。



「オーシャン、触らないで・・・。」



「誰かに触られたことある・・・？」



「ないよ・・・。
あたし少し前まで男だったんだよ・・・？」



「なんでこの部屋、ダブルベッドなの？」



「“アヤメ”と二人暮らししてた時のベッド、あたしがもらったの。
“アヤメ”は1人では寝られなかったから。」



「・・・その、“アヤメ”ちゃんって本当は男なんだよね？
あの・・・腹違いのきょうだいではあるけど・・・その、そういうことは・・・。」



「変なこと言わないでよ・・・。
普通は“友達”とこんなことしないからね。」



あたしが睨むように言うと、オーシャンはあたしの顔を見て少し驚いた顔をした。



「そんな怒った顔も可愛いね。
誰かを怒らせたのも初めてだよ。
そうか・・・こんな感じなのかな・・・。」



オーシャンが1人で面白そうに笑いながら何かに納得をして・・・



あたしの“女”の証明である所・・・



そこに、指を入れてきてしまった・・・。



こんなあたしの顔だけど、“女”のあたしの中に・・・



オーシャンの指が・・・



入ってきてしまった・・・。