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そんなことを考えながら、お酒をまた呑んだ。



そして、とりあえず言ってみることにした。



酔っているし。



あたしは今日、人生で初めての海に行った。



真坂部長に手を引かれて海に入った。



恋焦がれていた海が怖いと思った時、真坂部長が・・・この人があたしの手を力強く引いて、海に一歩踏み入れさせてくれた。



だから、変われた・・・。



あたしはきっと変われた・・・。



もっと変わりたい・・・。



可愛い女の子にはなれなかったけど・・・。



あたしは綺麗な女の人にはなれたから・・・。



だから、言う・・・。



大きな海と書いて“大海”という名前のこの人に・・・。



言う・・・。



一歩、踏み出す・・・。


























「オーシャン・・・。」










小さな声だったけど、あたしの声は・・・空気はこの人に届いた。
表情を一切変えなかったこの人が優しい笑顔で・・・嬉しそうな空気で笑った。






真坂部長の・・・この人の名前は、大きな海と書いて“大海”・・・。






それは“ひろみ”ではなく・・・







まさかの・・・






まさかの・・・










“オーシャン”だった・・・。







そして・・・







そして・・・







あたしの3歳上のお兄ちゃんの友達。







あたしは中学1年生の頃からオーシャンが大好きだった。






オーシャンが大好きで大好きで、恋い焦がれていた。






でも、これまで1度も頑張ったことはなかった。






でも、今日初めて頑張りたいと思った。







この夏、あたしは・・・







人生で初めて大海“オーシャン”にいく。
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