【完】この夏、人生で初めて海にいく(カットページ掲載済2023.5.30)

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夕食でもお酒を沢山呑み、そして部屋に戻ってからも・・・。



「あれ？あの2人はぁ？」



女の子の1人がベロベロに酔っ払いながら、あの2人が・・・付き合ってる2人がいないことにやっと気付いた。



「温泉かな～？」



と、2人の空気を読んで言ってあげた。
さっきコソコソと2人で部屋を出て行ったから。



「それにしても、明先輩はゲイバーで働いてたから酒強いとしてぇ・・・。
真坂部長も相当酒強いですよね・・・！？」



若い男の子が、ほとんど開いていない瞼から真坂部長を見てそう言った。
それにあたしもまたお酒を呑みながら真坂部長を見ると・・・



真坂部長の前には大量の空き缶や空き瓶が置かれていて、表情も顔色も一切変えずにまた新しい缶のお酒を開けた。



「木葉さんも強いよね。
俺もいくらでも呑めるよ。」



そう言いながら本当にいくらでも呑んでいて、あたしもいくらでも呑めるけど酔っ払いはする。



「“ひろみ”部長、私酔いましたぁ・・・。」



“ひろみはやめて欲しい”
数時間前にそう言われたのに女の子はそう言って、真坂部長の筋肉隆々の身体にもたれるように身体を寄せた。