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「ね~!!
あたし、真坂部長凄いタイプなんだけど~!!」
あの後、みんなで海で大はしゃぎし、いっぱい遊んだ。
それから夕方に目の前のホテルに戻り、温泉へ。
脱衣場で裸になった時にそう言うと、女の子達はみんなで何回も深く頷く。
「私もタイプだよ!」
「私も!!」
「私も・・・。」
最後は彼氏もいるはずの女の子なのに、その子までそんなことを言っていた。
みんなで真坂部長のことではしゃぎながら温泉への入口へ歩く。
それから身体を洗おうとシャワーを浴びると・・・
「イタタタタ・・・っっ!!!」
さっきも海の家で上げた声と同じ声を上げた。
あたしの身体は真っ黒に焼けるどころか・・・
真っ赤になっていて、少しの刺激でもヒリヒリと傷んだ。
あたしの悲鳴にみんなは心配しながらも大笑いをしていて、それにあたしも笑う。
鏡を見ると、少し曇った鏡の中には綺麗な女の人がいた。
お化粧を取っても綺麗な女の人だった。
海に入って真っ赤になった身体は、ビキニの中だけは真っ白だった。
そんな鏡に映る綺麗な女の人を見ながら言った。
言えそうな空気だったので、言った。
「ね~!!あたしも真坂部長頑張ってみようかな~!!!」
「明も頑張りたいと思えるくらいの男の人だもんね!!」
「頑張ろう!!みんなで!!
恨みっこなしだよ~!?」
「私は・・・みんなが頑張るならやめようかな。」
最後だけ、彼氏がいる子はそう言って。
他の2人が言うには営業部の他の女の子達も頑張っているらしい。
彼女さんがいても頑張っている子は頑張り始めているらしいので、彼女さんと別れたと知ったらもっと頑張るはず。
みんな可愛い子ばっかりだけど、その子達と一緒にあたしも頑張ろうと思った。
初めて頑張ろうと思った。
この夏、人生で初めて海に行って・・・
あたしはきっと変われた。
恋い焦がれていた海が怖くなってしまって、友達であるはずの空気が消えていきそうになった苦境で・・・
可愛くはないけどあたしを“女の子”として扱ってくれて・・・
可愛くはないけど、あたしを“女の子”として見てくれた空気で包んでくれて・・・
そんなの頑張りたくなってしまう。
あたしは人生で初めて・・・
人生で初めて・・・
恋愛をする・・・。
あたし、真坂部長凄いタイプなんだけど~!!」
あの後、みんなで海で大はしゃぎし、いっぱい遊んだ。
それから夕方に目の前のホテルに戻り、温泉へ。
脱衣場で裸になった時にそう言うと、女の子達はみんなで何回も深く頷く。
「私もタイプだよ!」
「私も!!」
「私も・・・。」
最後は彼氏もいるはずの女の子なのに、その子までそんなことを言っていた。
みんなで真坂部長のことではしゃぎながら温泉への入口へ歩く。
それから身体を洗おうとシャワーを浴びると・・・
「イタタタタ・・・っっ!!!」
さっきも海の家で上げた声と同じ声を上げた。
あたしの身体は真っ黒に焼けるどころか・・・
真っ赤になっていて、少しの刺激でもヒリヒリと傷んだ。
あたしの悲鳴にみんなは心配しながらも大笑いをしていて、それにあたしも笑う。
鏡を見ると、少し曇った鏡の中には綺麗な女の人がいた。
お化粧を取っても綺麗な女の人だった。
海に入って真っ赤になった身体は、ビキニの中だけは真っ白だった。
そんな鏡に映る綺麗な女の人を見ながら言った。
言えそうな空気だったので、言った。
「ね~!!あたしも真坂部長頑張ってみようかな~!!!」
「明も頑張りたいと思えるくらいの男の人だもんね!!」
「頑張ろう!!みんなで!!
恨みっこなしだよ~!?」
「私は・・・みんなが頑張るならやめようかな。」
最後だけ、彼氏がいる子はそう言って。
他の2人が言うには営業部の他の女の子達も頑張っているらしい。
彼女さんがいても頑張っている子は頑張り始めているらしいので、彼女さんと別れたと知ったらもっと頑張るはず。
みんな可愛い子ばっかりだけど、その子達と一緒にあたしも頑張ろうと思った。
初めて頑張ろうと思った。
この夏、人生で初めて海に行って・・・
あたしはきっと変われた。
恋い焦がれていた海が怖くなってしまって、友達であるはずの空気が消えていきそうになった苦境で・・・
可愛くはないけどあたしを“女の子”として扱ってくれて・・・
可愛くはないけど、あたしを“女の子”として見てくれた空気で包んでくれて・・・
そんなの頑張りたくなってしまう。
あたしは人生で初めて・・・
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