【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

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数日後・・・



有名ホテルのスイートルームを予約した。
兄貴には申し訳ないけど、簡単過ぎる女だった。



ベッドの上、裸になった女に小さく笑いながら俺もスーツを脱ぐ。
ズボンを脱ぐ直前、最後にもう1度ポケットの中に両手を入れた・・・。



凛太郎をしっかりと取り出す・・・。



今にも、叫びたくなりそうだったから・・・。



小太郎として、この女に叫びたくなりそうだったから・・・。



ポケットに入れた両手を、強く、強く、握り締める・・・。



少しだけ触れた、真知子の唇の記憶を握り締める・・・。



よかった・・・。



よかった・・・。



あの時、少しだけ真知子の唇に俺の唇を重ねることが出来て・・・。



あんな、ガキみたいな触れるようなキスだったけど・・・。



それでも、あれは・・・キスだった・・・。



絶対に、絶対に、キスだった・・・。



真知子は嫌だったかもしれないけど。
本当は、真知子は嫌だったかもしれないけど。



俺は・・・よかった・・・。



よかった・・・。



初めてのキスだけは、真知子とすることが出来て・・・。



“友達”とは、普通は出来ないから・・・。



よかった・・・。



よかった・・・。



ポケットに入れておいて・・・。



ちゃんと、記憶が取り出せる・・・。



あの時の記憶が・・・



あの時の真知子の唇の柔らかさが・・・。



反応してくる下半身を感じながら、目の前にいる女に言う。




「兄貴って、どうやってするの？
教えてよ。」