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その日の夜、俺は親父が帰ってくるのを待った。



「小太郎、珍しいね。
リビングまでわざわざ降りてきてくれるの。」



ババアの作り置きの飯を食べながら、親父が缶ビールを飲んでいる。
飯田のオッサンと飲んでから、すっかり缶ビールにハマっていた。



親父の前の席に座り、親父を見る。



「あのさ・・・。」



「・・・なんだろう、怖いな。
子ども・・・出来ちゃった?」



「なにが?」



「なにがって・・・真知子ちゃん・・・」



「はあ!?ちげーから!!!
真知子とそんなことしてねーから!!!」



顔も身体も一気に熱くなり俺が叫ぶと、親父は驚いた顔をしている。



「なんで・・・?」



「なんで?じゃねーよ!!
・・・そんなことより!!!」



「これ以外で何かあるかな?」



珍しく親父がふざけたことを言うので、一気に聞く。



「俺は親父の会社に入れるのかよ?」
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