【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

Bu-cha

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「親父の方に頼めば良かっただろ!?」



「私、高卒だから・・・。」



「・・・なんで大学行かなかったんだよ!?
何度も言っただろ!?」



「私、勉強出来ないから・・・。」



「そんなことねーだろ!?
毎日勉強してたじゃねーか!!
俺だって教えてて、その時は出来てたじゃねーか!!」



俺がそう言うと真知子が困った顔で笑う。



「本番だと緊張しちゃって、出来なくなっちゃうの。」



それは・・・知らなかった。



「小太郎君、ごめんね・・・。」



「なにがだよ?」



「私みたいな女で・・・。」



「別に高卒でもいいだろ?」



「よくないよ・・・。」



真知子が小さく笑って、俺を見詰めた・・・。



「私、何も出来ないから・・・。
私ね、何も出来ないの・・・。
本当に、何にも出来ないの・・・。」



「それを言ったら、俺だって何も出来ない。」
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