【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

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それから、真知子は眼鏡を外したままババアの飯をゆっくり・・・でもどんどん食べていた。



目が見えないからか、猫背で・・・
皿に目を近付けるような感じで盛り付けられている飯を見て、一生懸命飯を食っていた。



骸骨でアフロな真知子が、飯を食って・・・



ババアはジュースまで手作りにしていて、それも飲み・・・



ババアや姉貴、俺の話には大笑いをして・・・



なぜか、親父や兄貴が喋るとジッと動かなくなった。




初めてだった・・・。




初めてだった・・・。




「小太郎君、ありがとう・・・。」




帰る時、真知子が俺にお礼を言った。
他の誰にでもなく、兄貴にでもなく、俺に1番先にお礼を言った・・・。




初めてだった・・・。





初めてだった・・・。





兄貴ではなく、俺にお礼を言ってくれた人は・・・





初めてだった・・・。







「小太郎君は、優しいね・・・。
不器用だけど、優しい・・・。」






そんなことを言ってくれる・・・。







真知子だけは、俺にそんなことを言ってくれる・・・。






初めてだった・・・。







そんなの、初めてだった・・・。