【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

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真知子の母親は日曜日なのにスーツを着ていて、手には買い物袋を持っていた。



「あ・・・あの、社長が・・・何故我が家に・・・？」



「飯田の家に遊びに来たくてね。」



「それは・・・申し訳ありません・・・こんな、家に・・・。」



「うちの会社の社宅だけどね。」



「・・・っ申し訳ありません！！」



こんな感じの人に、珍しく親父が意地悪なことを言っていて驚いた。



「今度の日曜日、我が家に飯田と真知子ちゃんを招待したけどいいかな？」



「真知子を・・・ですか？」



真知子の母親が驚いた顔でそう言って、少し悩んだ顔をした。
それから真知子を見て・・・眼鏡を外した。



「真知子は、行きたいの？」



「うん・・・。」



おばさんは少し停止し、ゆっくりと・・・今度は俺を見た。



不思議なことに、さっきとは雰囲気が違うし・・・
眼鏡を外したら綺麗な人だった・・・。
真知子に似た、綺麗な人だった・・・。