【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

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“ミネママ”は怒った顔でグラスに入っていたお酒を飲み、小太郎君を睨んだ。



「こんなに金持ってそうな男、突き返すわけないだろ！？」



「そんな商売してるから、こんなボロボロの店なんだよ！！！」



「店の外観なんていいんだよ！！！
高い酒用意して、他の店より少し安く飲ませて、旨い料理食わしてやれば客はそれが嬉しいんだよ！！！」



「・・・もう、話になんねー。
真知子、行くぞ。」




小太郎君が私の手を引き、歩き始める・・・。




私は慌てて副社長に振り返ると、副社長が面白そうに私に手を振った。





「御社の社長もそろそろ到着するから、ここは気にしないでね。」





そう言ってくれ、私はお辞儀をしながら歩く・・・。






「待ちな！！！これ持っていきな！！！！」







“ミネママ”が私に紙袋を渡してくれた。







「筑前煮と酒入れといたから！！！」







そう言って笑う“ミネママ”に、私も笑い返す。








「ありがとう！小太郎君のお母さん！！！」