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副社長が小さな声でしばらく笑っていて・・・すぐ隣に座る私を見た。
「飯田さんって、何が見えるの?
どういう風に、見えるの?」
「えっと・・・眼鏡をかけると、見えています・・・。」
「眼鏡を外すと、何が見える?」
「見えません・・・。
私は強度近視なので、眼鏡を外すと何も見えません・・・ごめんなさい・・・。」
そう言って、お辞儀をする。
「耳が、良いの・・・?」
「耳ですか・・・?
聴力は普通なので、良いということはないのですが・・・。」
「じゃあ、何なんだろうな・・・。
でも、飯田さんも欲しいんだけど、ダメかな?」
副社長がまたそんなことを言って、優しい笑顔で私に笑いかける。
「“飯田さんを引っ張れたら解決ですけどね”と秘書が言っていて、それがずっと残ってしまって。」
「そうなんですか・・・。」
「飯田さんも欲しいんだけど、ダメかな?」
副社長にそう言われ、何て答えようか悩んでいると・・・
副社長と私の間に、筑前煮が盛られたお皿がドンッと置かれた。
見てみると、“ミネママ”だった。
「飯田さん“も”って、ふざけんじゃないわよ。」
「飯田さんって、何が見えるの?
どういう風に、見えるの?」
「えっと・・・眼鏡をかけると、見えています・・・。」
「眼鏡を外すと、何が見える?」
「見えません・・・。
私は強度近視なので、眼鏡を外すと何も見えません・・・ごめんなさい・・・。」
そう言って、お辞儀をする。
「耳が、良いの・・・?」
「耳ですか・・・?
聴力は普通なので、良いということはないのですが・・・。」
「じゃあ、何なんだろうな・・・。
でも、飯田さんも欲しいんだけど、ダメかな?」
副社長がまたそんなことを言って、優しい笑顔で私に笑いかける。
「“飯田さんを引っ張れたら解決ですけどね”と秘書が言っていて、それがずっと残ってしまって。」
「そうなんですか・・・。」
「飯田さんも欲しいんだけど、ダメかな?」
副社長にそう言われ、何て答えようか悩んでいると・・・
副社長と私の間に、筑前煮が盛られたお皿がドンッと置かれた。
見てみると、“ミネママ”だった。
「飯田さん“も”って、ふざけんじゃないわよ。」
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