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「真知子・・・」



ぼやけた世界で、小太郎君が私を真知子と呼ぶ・・・。



「眼鏡かけない方が、可愛い・・・。」



そんな言葉を、言ってくれる・・・。



小太郎君が近付いてきて、私の右側のソファーが沈んだ・・・。
小太郎君の膝がついたんだと思う。



そして、小太郎君が鼻先を私の鼻先にくっつけてきた・・・。



ぼやけた世界の中、キラキラと輝くクリスマスツリーをバックに・・・小太郎君の顔だけがハッキリと見える・・・。



それは・・・



それは・・・



あまりにも、綺麗で・・・



あまりにも、綺麗な世界で・・・。




「真知子・・・」




そんな世界の中、小太郎君が私の名前を呼んでくれる・・・。




私の名前が、私の心に重なる・・・。




苦しいくらい、切ないくらい、愛おしいくらい、愛している、愛している、私の名前が・・・




小太郎君が呼んだ私の名前が、私の心に・・・重なる・・・。
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