【完】 恋した博士に名前を覚えてもらえるまで

Bu-cha

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こんな格好の僕に、女子高生が挨拶をしたことに驚いた。
無視するわけにいかないので、返事をする。




「おはようございます・・・。」




女の子の方を見ないようにした。
こんな格好の男が女子高生を見たら、気味悪がられると予測出来たから。




早く部屋に入りたいのに、まだ鍵は開かない・・・。




そしたら・・・




僕の手に、女の子の白くて綺麗な手が・・・伸びてきた・・・。




「私がやってみます。」




そんな予想外のことを言ってくれ、戸惑うけど・・・鍵が開かないので・・・




「・・・お願いします。」





鍵から手を離した僕の代わりに、女の子が鍵を回した・・・






そしたら、予想出来たが、すんなりと開いた・・・。
こういうことは、予想出来る。





「ありがとう・・・。」






鍵を渡してくれる女の子に、お礼を伝える。






そんな僕に・・・予想外にも、女の子が笑い掛けてくれた。
自然に、本当に自然に・・・。







そして・・・







「防犯上のこととか、お母さんに注意をしてくれたお礼です。
ありがとうございました、“イチ”さん。」








そう、言った・・・。
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