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その話に私は頷く。



「確実に落とすなら、ワンナイトはしちゃいけないのよね。
“KONDO”の秘書課の雌豹達が、大切に受け継いできた“ルール”。」



タイピングの手を止め、後輩を見る。



「破るものじゃないわね。
私は1回も連絡来なかったわよ。」



「えー!?岡田先輩が!?」



「知ってたのよ、ワンナイトは絶対にしたらいけないって。
確実に落としたいなら、絶対にしたらいけないのよ。」



「何度か経験あるんですか?」



「昔、1回ね。
セフレになって終わったわ。」



そんな会話をしていた時、秘書課の雌豹の1人が声を上げた。




「今日の14時、副社長のアポ、四宮教授って初めてじゃない?」




その号令のような掛け声に、みんなが一斉に自分のパソコンで予定表を確認する。
秘書課の雌豹達の男漁りは、社外だけでなく勿論社内でも。
来客者のチェックも欠かさない。




条件反射で私も予定表を確認すると、有名私立大学名の下には“四宮”教授と書かれている。
今、1番聞きたくない名字でもあった。




「そろそろじゃない?
確認したい人は、見てきていいからね!」




いつも通り、課長のその言葉に数人の雌豹が立ち上がる。
そして、これから狩りに出掛ける・・・。




「岡田先輩!!行きますよ!!」




やる気満々の後輩に腕を引かれ、オフィスの1階まで降りることとなった。
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