【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!

Bu-cha

文字の大きさ
上 下
343 / 490
22

22-13

しおりを挟む
”亀さんは青さんを初めて連れて行った時も呆けた演技をしてた。
亀さん、”あの子に抱き締められて本気で泣いちゃった“って後で照れてた。
青さんの最終審査は俺じゃなくて亀さんがした。
青さんは一平さんの”友達“としての審査は通ってないけど、亀さんがした加藤の“家”の人間としての審査は通ってる。
だから望、絶対に青さんの弱みを握り続けて加藤の”家“に取り込め。“



小さな小さな光り、うちのお嬢様のことを私は見詰める。



小関の”家“の人達の幸せを望みながら・・・。



「私は加藤望・・・。
小関の”家“の秘書として生まれた・・・。」



”亀さん、今はもう本当に呆けてると思う。
増田ホールディングスの代表に譲社長が就任し、分家の“家”も秘書の”家“も消されてからは本当に呆け始めて・・・。”



私には、自分の身体と自分の人生を本気で小関の“家”に捧げたおばあちゃんの血が流れている。



”俺が増田財閥の崩壊を望むわけないだろ。
俺が望んでいるのはいつだって一美の幸せだけ。
一美の幸せには増田財閥の繁栄と維持が組み込まれてるのに、そんなことを俺が望むことは絶対に有り得ない。“



私はお父さんの姿もお兄ちゃんの姿も見てきた。
ずっと・・・ずっと、見てきた。



他の秘書達が暴走する中でずっと小関の”家“の秘書としての誇りを持ち続けていた2人の姿を。



”うん、俺が亀さんからの指示で他の分家や他の秘書の掃除を始めた。“



私だって出来る。



私だって頑張れる。



”また行っておいで、青の所に。”



私のずっと昔から愛している人、一平さんの言葉が私の心の中から響いてくる。



“また頑張っておいで。”



その言葉も響いてくる。



でも・・・



“一平の、奪い取ってきてやった!!”



“結婚するぞ。”



青さんが渡してくれたその言葉もこんなにも大きく大きく響いてくる。



胸の真ん中にある“一平さんの第2ボタン”に両手を置き、小さな小さな星から青さんの方に視線を移し、真剣な顔をしている青さんのことを見下ろす。



「青さんの弱みを握りに来ました・・・。」



「何回も聞いてるよ。」



「でも・・・、でも、私は青さんのことも好きで・・・。
人として凄く凄く好きで・・・。
だから青さんにも幸せになって欲しいと思っちゃう。」



「俺はもう幸せになれた。」



青さんがゆっくりと立ち上がり、私のことを優しい顔で見下ろした。



「でも欲張りになったな、望。
良いことだよ。
もっともっと欲張りになれ。
あのお嬢様よりも、ぶっ飛んではいるけどお前の方が優秀な奴に俺には見える。」



「私、ぶっ飛んでる・・・?」



「うん、ぶっ飛びすぎてて俺にも上手く使える気が全然しねー。
和希の奴、こんなにヤバい奴を俺の所に放り投げてきやがって、こんなの俺には無理だって。」



青さんの片手が私の方に伸びてきて・・・



「ゎっ・・・」



私の腰に回った瞬間、私の身体は青さんの身体に引き寄せられた。



「こんなに煩くて面倒でヤバい女なのに・・・。
でも、だからか全然目が離せない。
こんなに煩くて面倒でヤバい女とか速攻で距離を置こうとするはずなのに、”お兄ちゃん“の暗示と洗脳がヤバすぎる。
文句なら”お兄ちゃん“に言えよ・・・?」



そう言って・・・



青さんの顔がゆっくり私の顔に降りてきて・・・。



自然と目を閉じた私の顔に、青さんの顔が近付いてくれるのを感じて、どうしようもなく“嬉しい”と思ってしまった。





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない

若松だんご
恋愛
 ――俺には、将来を誓った相手がいるんです。  お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。  ――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。  ほげええっ!?  ちょっ、ちょっと待ってください、課長!  あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?  課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。  ――俺のところに来い。  オオカミ課長に、強引に同居させられた。  ――この方が、恋人らしいだろ。  うん。そうなんだけど。そうなんですけど。  気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。  イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。  (仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???  すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

密室に二人閉じ込められたら?

水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?

処理中です...