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「うん、だから3秒だろ?」



「3秒じゃねーよ!!!
ゆっくり動いてたから10秒くらい・・・は、ねーけど、5秒・・・いや、8秒くらいだよ!!!!」



「8秒でも爆笑だろ、ヤリ◯ンのチ◯コどうしたんだよ?」



「俺はヤリ◯ンじゃねーよ!!
誠実なチ◯コだよ!!!」



「望が青さんと出会った日、青さんのチ◯コはヤリ◯ンだって望が俺と父さんに紹介してたぞ?」



「はぁぁぁぁ!!!?
あいつと出会った日なんてアレだろ、俺が優しい男だった日だろ!!!
口をセロハンテープで塞がれるっていう虐待をされてたあいつの口からセロハンテープを取ってやったんだぞ!!!?
それだけじゃなくてあいつの余計なコトまで聞き出してやったのにヤリ◯ンとか酷すぎるだろ!!!」



”ピーコートが欲しい“



そんな可愛すぎる望みを口にしたあの日の可愛い望の顔を思い出し、あの口からヤリ◯ンだと言われていたのだと知り軽くだけどショックを受けた。



和希はそんな俺のことを楽しそうに笑いながら真っ直ぐと見詰め・・・



「そう、あの日、青さんは望の口に貼られていたセロハンテープを取った。
一平さんの言葉なんて一切聞かず、望のことだけを見て、望のことだけを考えて、望の余計なコトを聞き出し、望に本気でピーコートを買ってやろうとしていた。」



和希がゆっくりと社長の席から出てきて、俺の横に立ってめちゃくちゃ楽しそうに笑った。



「もう諦めろよ、青さん。
諦めて望と結婚しろよ。」



俺に“諦めろ”と、“望と結婚しろ”と、そう言って・・・



「余計なことをしたから青さんは一平さんから選ばれた。
青さんはあの日の夜に望の未来の結婚相手として小関の長男から選ばれていた。
一平さんにとっては小関の“家”のことよりも増田財閥のことよりも、望の幸せが何よりも大切なことだから。」



和希がそんなことを言ってきて・・・



「僕は一平坊ちゃんからの指示により、あの日の夜から青さんが望のことを選ぶ未来を創る為に動いてきました。
どんなに大きなモノであろうとその大きな両手で受け止めることが出来るだけではなく、どんなに強固な封印もぶっ壊すことが出来る“ヤバすぎる男”で、望のことを1人の女の子として幸せに出来る男だと、一平坊っちゃんからは聞いております。」



“秘書”の和希が、昔何度も見たことがある“ヤバい奴”の目で笑った。



「僕は小関の“家”の秘書ですし増田清掃の代表ですし、青さんのような男から増田財閥を攻撃されると困ります。
このままうちの望のことを貰ってくれると、一平坊っちゃんも僕も心から安心します。
青さんが創った優秀な会社を増田財閥に渡してくださるなら、青さんが加藤の“家”の望と結婚することに何の問題もございません。
増田財閥に会社を渡してくださった後もそのまま青さんが社長の席に座り、増田財閥を支えてくだされば増田清掃の代表である僕も心強い限りです。」
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