上 下
318 / 369
21

21-3

しおりを挟む
「めっちゃごめんね・・・っっ。
勘違いしまくってた。
社内の人達大丈夫かな?」



「大丈夫だろ。
お前ってなんかヤバい奴ってとっくに思われてるし。」



「それ全然大丈夫じゃないやつ。」



私が突っ込むと青さんは楽しそうに笑い、私の血まみれのストッキングまでゆっくりと脱がしていく。



「お前があいつを紹介してきたし、お前もこの件に関係してるもんだと思って、すげームカついてた。」



「本当に知らない、全然知らなかった。」



青さんに野々ちゃんのことを紹介した時のことを思い出す。



そして、それにはやっぱりめちゃくちゃムカついて。



「野々ちゃんが高校生の頃に口説いた話は本当なの・・・?」



「それはマジの話。
だってあいつ、めっちゃ俺のタイプじゃん?」



「高校生相手に何してんの、キモ。」



「しかもあいつ、高1だった。」



「普通に犯罪者じゃん。」



「いや、でもマジでタイプだったし。」



「私にノンノンを重ねてたとか言ってたのに、嘘つき。」



「嘘なんてついてねーよ。
俺にはチ◯コがついてるからマ◯コ必要じゃん?とも言っただろ。」



「青さんのチ◯コとかマジでキモい。
エイリアンみたいで本当にキモいし、色んな女に突っ込みまくってたとかマジで無理。」



私のストッキングを脱がせた青さんが笑いながら立ち上がり、社長室の扉を開けて「ごめんね、誰か救急箱。」と言って。
綺麗な女の人から救急箱を受け取ると、優しい顔でお礼の言葉を口にしていた。



「今の女の人のマ◯コにもチ◯コ突っ込んだの?」



「俺のタイプじゃねーじゃん。」



「でも突っ込んだの?」



「突っ込んでねーよ。」



「社内の女の人のマ◯コに突っ込んだことある?」



「ねーよ。」



「突っ込もうとしたことある?」



「それは、まあ。」



「キッッッッモ。
マジでエイリアンじゃん。」



私の足を優しく治療していってくれる青さんに暴言を吐いていく。



「結果的に突っ込まかったからギリ人間だろ。」



「妄想だけしてたの?」



「いや、普通に口説きまくった。」



「やっぱりエイリアンじゃん。」



「エイリアンなら口説く前に突如突っ込むんじゃね?」



「何で突っ込まなかったの?
”働いてる会社の社長のチ◯コは挿れられない“的な女だった?」



「いや、ほら、俺って弟が先にチ◯コ挿れたマ◯コにはチ◯コ挿れられないじゃん?」



「ああ、真白君?」



「真白じゃない。」



「まさかの銀君!?」



「あいつは童貞。」



「分かる、チェリーボーイ感ある。
え、誰?もう1人弟出来たの?
弟子的なやつ?」



そう聞いた私に青さんは私の足だけを見下ろしながら口を開いた。



「守。」



青さんがゆっくり、私のことを見上げた。



「俺が口説きまくった高1のマ◯コは、守が連れていた女だった。
守が”チロ“と呼んで、守が珍しく嬉しそうな顔をして”俺の恋を全力で応援してくれる子“と紹介したマ◯コ。」



「それって・・・。」



「守がいたサッカーチームのコーチの娘、野々村千尋。
当時幼稚園児だったあいつは自分のことを千尋とは言えずに“ちぃろ”と言っていたらしい。
だから、“チロ”。」



私のことを真面目な顔でジッと見詰める青さんが、言った。



「西川野々と名乗ったあの女は、俺に取られる前に守がヤッた女、チロ。
チロは俺の会社の掃除屋、そして増田清掃に潜入させていた俺の身内的な社員。」






·
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

保健室の秘密...

とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。 吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。 吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。 僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。 そんな吉田さんには、ある噂があった。 「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」 それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixabay並びにUnsplshの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名などはすべて仮称です。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

お見合い相手はお医者さん!ゆっくり触れる指先は私を狂わせる。

すずなり。
恋愛
母に仕組まれた『お見合い』。非の打ち所がない相手には言えない秘密が私にはあった。「俺なら・・・守れる。」終わらせてくれる気のない相手に・・私は折れるしかない!? 「こんな溢れさせて・・・期待した・・?」 (こんなの・・・初めてっ・・!) ぐずぐずに溶かされる夜。 焦らされ・・焦らされ・・・早く欲しくてたまらない気持ちにさせられる。 「うぁ・・・気持ちイイっ・・!」 「いぁぁっ!・・あぁっ・・!」 何度登りつめても終わらない。 終わるのは・・・私が気を失う時だった。 ーーーーーーーーーー 「・・・赤ちゃん・・?」 「堕ろすよな?」 「私は産みたい。」 「医者として許可はできない・・!」 食い違う想い。    「でも・・・」 ※お話はすべて想像の世界です。出てくる病名、治療法、薬など、現実世界とはなんら関係ありません。 ※ただただ楽しんでいただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 それでは、お楽しみください。 【初回完結日2020.05.25】 【修正開始2023.05.08】

処理中です...