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お昼休み
今日は木下さんの初日ということもあり、お昼休憩中にドラマを見ることなく女性社長達とお喋りをしていくことになった。
「いや、加藤さん!
今日は流石にドラマは我慢しましょうよ!」
「気持ちは分かりますけどね~!」
「私は木下さんとたまたま知り合いだから、私抜きでみんなでお喋りしてなよ。
私はドラマの続きを楽しみに今日出勤したといっても過言ではないし。」
「アナタさ~・・・まさかの本性がこっちってマジでビックリしたからね?
アレはアレでムカついたけど、今は今で空気読みなさいよ。」
「私、空気なら読めるよ。
でも普通によく無視してる。」
「分かります~!
加藤さんってそんな感じですよね~!」
「この前も普通に、加治さんと最上さんに“加藤社長と付き合ってるの?”とか、“如月社長と付き合ってるの?”とか聞いてて爆笑だったし!!」
「だって、そんな話になってたから。
で、付き合ってるの?」
「付き合ってはないんじゃないかな~。」
「でも、普通にやってはいそう。」
「やってるって?」
「それは加藤さん、エッチだよ。
え、めっちゃ純粋で可愛いんですけど!」
「顔赤くなってる!!」
「なってないよ・・・!!
なってないよね!?」
「今なってきました~!」
「なんなの、ここの女の子達は!!
木下さんの前職とは違ってこんなノリの女の子ばっかりなんだけど!!」
「楽しそうで良かったじゃん。
普通に楽しんでてよかったね?」
「それはそうだけださ~・・・!!!
・・・で、社長達と加治さんと最上さん、エッチしてる雰囲気あるの?」
「たぶんですよ、たぶん!」
「昔からめっちゃ距離近いしね。
如月社長なんて最上さんのお尻を普通に触って、最上さんに“こんな所でやめてください”っていう注意のされ方だったし。」
「加藤社長とかマジで酔っ払うと加治さんにベッタベタに甘え始めるしね。」
「付き合ってるっていうよりは、社長達の方が加治さんと最上さんにベタ惚れって感じだけどね。」
「如月社長が最初にシステム開発を始めたのって、そもそも如月さんとデートをしたかったからだしね?
お店に来る度に最上さんのことをデートに誘ってて、なのに“加藤さんの補助でめちゃくちゃ忙しい”って毎回断られてて。」
「加藤社長は加藤社長で、“全国で1位になったらなったで忙しすぎて好きな子をデートにも誘えない”っていう理由で、如月社長からの話にのったんだよね~。」
「それで、2人とも加藤さんと最上さんとデートをした、と。」
「それは知らないです。
聞いても2人とも”してない“とは否定してますけどね。」
「最上さんはしたかもしれないけど、加藤さんはしてないんじゃない?
家が厳しくて勝手に男の人と付き合えないしデートも出来ないってよく言ってるし。」
それには首を傾げた。
「加藤さんって母子家庭で、あまりお金がないお家だよね?」
「それはそうらしいんだけど、結婚相手はお母さんが決めるって言ってましたよ?」
「え、私が聞いたのとはちょっと違うかも。
結婚相手じゃなくて“子どもを作る相手”って言ってたよ?」
「だから、それって結婚相手でしょ?」
「なんか、それとも違うニュアンスだったんだよな、なんとなく。」
いつもはみんなでドラマに夢中になっているので、今日は良い情報を聞けたと思いながらコンビニのお弁当を食べ続けた。
“青さん、ちゃんとお昼ご飯を食べてるかな・・・。”
そんな無駄な心配をしながら。
「てか、加藤さんが持ってきてくれたチョコケーキやばっっっ。」
「・・・・・・・・・・うっっっま。」
「これ手作りとか凄くない?」
「600円でも買うわ。」
「でも・・・」
「「「「めっちゃ意外。」」」」
「バレンタインとか絶対興味なさそうなのに!」
「分かる!!
“何でチョコを渡さないといけないの?
自分で食べたいんだけど。”とか言ってそう!!」
若い女の子達がキャッキャと笑いながらお昼ご飯を食べていく。
みんな普通に良い子で。
私と似たような感じなのに私とは全然違う、普通の女の子達だった。
今日は木下さんの初日ということもあり、お昼休憩中にドラマを見ることなく女性社長達とお喋りをしていくことになった。
「いや、加藤さん!
今日は流石にドラマは我慢しましょうよ!」
「気持ちは分かりますけどね~!」
「私は木下さんとたまたま知り合いだから、私抜きでみんなでお喋りしてなよ。
私はドラマの続きを楽しみに今日出勤したといっても過言ではないし。」
「アナタさ~・・・まさかの本性がこっちってマジでビックリしたからね?
アレはアレでムカついたけど、今は今で空気読みなさいよ。」
「私、空気なら読めるよ。
でも普通によく無視してる。」
「分かります~!
加藤さんってそんな感じですよね~!」
「この前も普通に、加治さんと最上さんに“加藤社長と付き合ってるの?”とか、“如月社長と付き合ってるの?”とか聞いてて爆笑だったし!!」
「だって、そんな話になってたから。
で、付き合ってるの?」
「付き合ってはないんじゃないかな~。」
「でも、普通にやってはいそう。」
「やってるって?」
「それは加藤さん、エッチだよ。
え、めっちゃ純粋で可愛いんですけど!」
「顔赤くなってる!!」
「なってないよ・・・!!
なってないよね!?」
「今なってきました~!」
「なんなの、ここの女の子達は!!
木下さんの前職とは違ってこんなノリの女の子ばっかりなんだけど!!」
「楽しそうで良かったじゃん。
普通に楽しんでてよかったね?」
「それはそうだけださ~・・・!!!
・・・で、社長達と加治さんと最上さん、エッチしてる雰囲気あるの?」
「たぶんですよ、たぶん!」
「昔からめっちゃ距離近いしね。
如月社長なんて最上さんのお尻を普通に触って、最上さんに“こんな所でやめてください”っていう注意のされ方だったし。」
「加藤社長とかマジで酔っ払うと加治さんにベッタベタに甘え始めるしね。」
「付き合ってるっていうよりは、社長達の方が加治さんと最上さんにベタ惚れって感じだけどね。」
「如月社長が最初にシステム開発を始めたのって、そもそも如月さんとデートをしたかったからだしね?
お店に来る度に最上さんのことをデートに誘ってて、なのに“加藤さんの補助でめちゃくちゃ忙しい”って毎回断られてて。」
「加藤社長は加藤社長で、“全国で1位になったらなったで忙しすぎて好きな子をデートにも誘えない”っていう理由で、如月社長からの話にのったんだよね~。」
「それで、2人とも加藤さんと最上さんとデートをした、と。」
「それは知らないです。
聞いても2人とも”してない“とは否定してますけどね。」
「最上さんはしたかもしれないけど、加藤さんはしてないんじゃない?
家が厳しくて勝手に男の人と付き合えないしデートも出来ないってよく言ってるし。」
それには首を傾げた。
「加藤さんって母子家庭で、あまりお金がないお家だよね?」
「それはそうらしいんだけど、結婚相手はお母さんが決めるって言ってましたよ?」
「え、私が聞いたのとはちょっと違うかも。
結婚相手じゃなくて“子どもを作る相手”って言ってたよ?」
「だから、それって結婚相手でしょ?」
「なんか、それとも違うニュアンスだったんだよな、なんとなく。」
いつもはみんなでドラマに夢中になっているので、今日は良い情報を聞けたと思いながらコンビニのお弁当を食べ続けた。
“青さん、ちゃんとお昼ご飯を食べてるかな・・・。”
そんな無駄な心配をしながら。
「てか、加藤さんが持ってきてくれたチョコケーキやばっっっ。」
「・・・・・・・・・・うっっっま。」
「これ手作りとか凄くない?」
「600円でも買うわ。」
「でも・・・」
「「「「めっちゃ意外。」」」」
「バレンタインとか絶対興味なさそうなのに!」
「分かる!!
“何でチョコを渡さないといけないの?
自分で食べたいんだけど。”とか言ってそう!!」
若い女の子達がキャッキャと笑いながらお昼ご飯を食べていく。
みんな普通に良い子で。
私と似たような感じなのに私とは全然違う、普通の女の子達だった。
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