274 / 345
18
18-7
しおりを挟む
それには驚く。
楽しそうじゃない青さんなんて想像が出来なかったから。
「もう、死ぬ気で生きてるって感じ。
真剣な顔を通り越して怖い顔もよくしてたし、文句を通り越して本気で苛ついてもいて。」
「一平さんと会社を立ち上げた頃だしね。」
「大学を卒業しても会社が軌道に乗っても、ずっと怖いままだったよ。」
「社長だし大変なんだろうね。」
「俺もそう思ってた。
相手にしようとしているのは増田財閥だったし。
なのに・・・」
銀君が凄く安心した顔で笑った。
「今日久しぶりに会ったら、高校時代の青兄みたいな感じにまた戻っててビックリした。」
そう言って・・・
「望さんと再会出来たからだと思うよ。
どんなにタイプな彼女と付き合ってヤっても少しも気分転換にならなかったような青兄が、社長の演技をしながらもキラッキラの笑顔で、高校時代によく見てた“無敵”な笑顔で会社に登場して、守君とは違って俺は望さんの姿よりもそっちの方がビックリしたよ。」
銀君は視線を目の前にあるノートパソコンに移した。
そして、クルッとノートパソコンを回して私に画面を見せた。
「ここの会社に望さんに行って欲しいんだ。
2人の女性社員を自己都合で退職するように“掃除”をして欲しい。」
「“掃除”で良いの?」
「“清掃”するかは望さんに任せるよ。」
そんな話から、“カトウ・キサラギシステムズ”の案件の説明が始まった。
聞いていて凄くイライラとしてしまう案件の説明が。
銀君の大学のOBだという如月(きさらぎ)さんが約10年前に友人の加藤さんと立ち上げたIT企業。
そこにいる事務の女性2人を退職させたいという案件。
退職させたい理由は、「“はい”と言って仕事をしてくれないから」という、私をイライラとさせるような理由だった。
「青さんの会社の案件だからそこは詳しく話せないんだけどさ、クビにしたい社員くらい外部の人に任せないで雇い主がどうにかするのが普通じゃない?」
お兄ちゃんが住んでいる一軒家に久しぶりに来るように言われていた。
毎日時間を見付けて電話をしているけれど、対面での報告をするように言われたのでリビングのソファーに座りながら報告というか文句を言っていく。
楽しそうじゃない青さんなんて想像が出来なかったから。
「もう、死ぬ気で生きてるって感じ。
真剣な顔を通り越して怖い顔もよくしてたし、文句を通り越して本気で苛ついてもいて。」
「一平さんと会社を立ち上げた頃だしね。」
「大学を卒業しても会社が軌道に乗っても、ずっと怖いままだったよ。」
「社長だし大変なんだろうね。」
「俺もそう思ってた。
相手にしようとしているのは増田財閥だったし。
なのに・・・」
銀君が凄く安心した顔で笑った。
「今日久しぶりに会ったら、高校時代の青兄みたいな感じにまた戻っててビックリした。」
そう言って・・・
「望さんと再会出来たからだと思うよ。
どんなにタイプな彼女と付き合ってヤっても少しも気分転換にならなかったような青兄が、社長の演技をしながらもキラッキラの笑顔で、高校時代によく見てた“無敵”な笑顔で会社に登場して、守君とは違って俺は望さんの姿よりもそっちの方がビックリしたよ。」
銀君は視線を目の前にあるノートパソコンに移した。
そして、クルッとノートパソコンを回して私に画面を見せた。
「ここの会社に望さんに行って欲しいんだ。
2人の女性社員を自己都合で退職するように“掃除”をして欲しい。」
「“掃除”で良いの?」
「“清掃”するかは望さんに任せるよ。」
そんな話から、“カトウ・キサラギシステムズ”の案件の説明が始まった。
聞いていて凄くイライラとしてしまう案件の説明が。
銀君の大学のOBだという如月(きさらぎ)さんが約10年前に友人の加藤さんと立ち上げたIT企業。
そこにいる事務の女性2人を退職させたいという案件。
退職させたい理由は、「“はい”と言って仕事をしてくれないから」という、私をイライラとさせるような理由だった。
「青さんの会社の案件だからそこは詳しく話せないんだけどさ、クビにしたい社員くらい外部の人に任せないで雇い主がどうにかするのが普通じゃない?」
お兄ちゃんが住んでいる一軒家に久しぶりに来るように言われていた。
毎日時間を見付けて電話をしているけれど、対面での報告をするように言われたのでリビングのソファーに座りながら報告というか文句を言っていく。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
サディストの飼主さんに飼われてるマゾの日記。
風
恋愛
サディストの飼主さんに飼われてるマゾヒストのペット日記。
飼主さんが大好きです。
グロ表現、
性的表現もあります。
行為は「鬼畜系」なので苦手な人は見ないでください。
基本的に苦痛系のみですが
飼主さんとペットの関係は甘々です。
マゾ目線Only。
フィクションです。
※ノンフィクションの方にアップしてたけど、混乱させそうなので別にしました。
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
男友達を家に入れたら催眠術とおもちゃで責められ調教されちゃう話
mian
恋愛
気づいたら両手両足を固定されている。
クリトリスにはローター、膣には20センチ弱はある薄ピンクの鉤型が入っている。
友達だと思ってたのに、催眠術をかけられ体が敏感になって容赦なく何度もイかされる。気づけば彼なしではイけない体に作り変えられる。SM調教物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる