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望side



目が開いた瞬間、青さんとエッチをしていたのは夢の中での出来事なのだと分かった。
現実の世界での私は身体がめちゃくちゃ怠くて重く、足の裏と足首は怪我のような痛さだし、ふくらはぎと太ももとお尻は筋肉痛なのか何なのか今まで感じたことのない痛みがある。



そんな下半身の中でおまただけはめちゃくちゃ気持ち良くて。



おまたの入り口だけではなく中までヒクヒクと動いているのも分かるし、夢の中で達していたのと同じように現実でも恐らく達していたようで、どこかスッキリとした気持ち良さもある。



でも、私が青さんとエッチをしていたのはあくまで夢の中。



青さんが久しぶりにエッチをしてくれたのにそれが私が寝ている間なんて“酷い”と思った。



あと数日で私は生理が来る。



そしたら夫婦でも何でもなくなり青さんとエッチなんて出来なくなる。



青さんは私となんかよりも野々ちゃんとエッチをしたいと思い、野々ちゃんとエッチをしまくるのだと今から分かる。



分かりたくないのにめちゃくちゃ分かってしまう。



凄く苦しくて、悲しくて、虚しくて、凄く凄く嫌で、めちゃくちゃムカついて・・・。



お腹や胸にある青さんの精液の温かさを感じながら、泣きそうになりながら青さんのことを睨んだ。



出すものを出したはずなのに物凄く苦しそうな顔をしている青さんのことを。



「ごめん・・・。」



青さんが小さな声で謝り、ティッシュを何枚も抜き取り私のお腹や胸を拭っていく。



薄暗い部屋の中で下を向きながら私の身体を拭う青さんの顔はよく見えなくなった。



「ヤッてねーから・・・。」



「え・・・?そうなの?」



「いや・・・っ、ヤッたけど!!」



「うん、そうだろうね。」



「いや、でもヤッてはねーから!!」



「どういうこと?」



また大量にティッシュを抜き取った青さんの顔が少しだけ見えた。



青さんは凄く苦しそうな顔をしているだけではなく、何でか泣きそうな顔をしていた。



「指だけ。」



「そうなんだ・・・。」



「・・・いや、嘘。」



「あ、そうなの?」



「乳首も舐めた。」



「そっか。」



「あとキスもした・・・。」



「うん。」



「望の身体の上に俺の精子ぶっかけた・・・。」



「挿れてないのに出ちゃったの?」



「うん・・・、ごめん・・・。」



「挿れてないなら良かった。」



笑いながら安心した私の身体の上で青さんの動きがピタッと止まり、かと思ったらまた私のお腹や胸を拭い始めた。



薄暗い空間でもぼんやりと見える青さんの姿を確認しながら、言った。



青さんには結構何でも言えるから言った。



「エッチ・・・・、したい・・・・っ。」



夢の中ではなく絶対に現実の世界でも青さんとエッチがしたいという望みが溢れ出し、まだボ◯キしてくれている青さんのおちんちんを見て胸が凄く苦しくなりながらその気持ちを伝えた。
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