【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました！

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”一平さん、私頑張ります。“



”立派な秘書になります。“



“手も足も心も汚せる、自分自身だって殺せる秘書になります。“



”私、これから死にます・・・。“



”死んできます・・・。“



”あんな気持ち、青さんに言ったらダメでしたよ・・・。
青さんめちゃくちゃ頑張ってくれちゃってますよ・・・。“



”でも、ありがとうございます・・・。“



”1つだけ望みを言って良いのなら、一平さんの私への”“愛している“を、青さんではなく私に伝えて欲しかったなぁ・・・。“



私に何も渡すことをしてくれなかった一平さんの姿を思い出す。



”僕は望が立派な秘書になる日を楽しみにしてるんだ。
僕の”今“の1番の望みはそれなんだ。
みんなには絶対に秘密だよ？
もう少し大人になったら必ず増田財閥の繁栄と維持を僕の望みにする。
でも今だけは望のことが僕の楽しみで、それが1番の望みなんだ。“



幼い日の一平さんが伝えてくれたその気持ち、その気持ちが本当のところの一平さんの気持ちなのだと私は思う。



青さんにあんなことを言いながらも、私に第2ボタンだけではなく一平さんのその気持ちも渡してくれなかったということが、そういうコトなのだと思う。



おばあちゃんはご主人様からおまんじゅうも”愛している“の気持ちも渡して貰えていたのに・・・。



おばあちゃんのご主人様はおばあちゃんのことを女としても本気で愛していた。



それくらいの”愛している“だった。



全然違う。



一平さんの私への愛と全然違う・・・。



貴子さんと2人で並び、幸せそうな顔で貴子さんのことを見下ろす一平さんの姿を思い出す。



凄く凄く苦しくなってくる。



悲しくて虚しくて、どうしようもなくなってくる。



”助けて・・・っっ“



心の中で叫びながら、そんな弱い心を振り払うように大きな口を開けた。



立派な秘書になる為に・・・。



愛する一平さんと一美さんの為に、私だって立派な秘書になる為に。



”私自身のことを本当に愛してくれている男の人なんていない。“



”だから大丈夫。“



”女として死ぬくらい全然大丈夫。“



”こんなの全然、大丈夫・・・。“