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それには青さんは笑いを堪えた顔を・・・しなかった。
そんな顔は全然していなくて、何でか少しだけ驚いた顔をしている。
「毎回じゃねーからな?
昔から夜には必ず日記が送られてきてたから、夜ってほら、たまにセックスしてるもんじゃん?」
「・・・・・・・。」
「でもアレだぞ?
チ◯コがマ◯コに挿ってた時でもわざわざ抜いてまで望からの日記は読んでたからな?
目の前のマ◯コより望の日記の方を当たり前かのように選んでたからな?」
「・・・・・・・。」
「そしてアレだぞ?
さっきのは嘘をついてみただけで、本当のところは、その時は毎回セックスなんて続行出来なくて、”一平の所の子“の話を始めてた。」
「・・・・・・・。」
「更にアレだからな?
俺ってこういう奴だからどの彼女とも朝まで過ごしたことねーからな?
朝まで離したくないなんて思うのは望だけだからな?」
「・・・・・・。」
「そんな可愛いブスな顔してねーで何とか言えよ・・・・・って・・・・え。」
言い訳のような言葉を繰り返していた青さんの顔が急に赤くなり、何故かめちゃくちゃ嬉しそうな顔になった。
「これ、もしかしてアレか?」
「アレって?」
「アレだよアレ、アレだなアレ。
マジ、アレじゃん。
さっきちょっと期待してみた、アレじゃん。」
「アレしか出てきてないけど。」
「俺の元カノ達への嫉妬だろ?」
そう言われて・・・
自分では思っていなかった、そんなことを聞かれて・・・。
私の身体も顔も一気に熱くなった。
凄く凄く熱くなった。
「顔真っ赤だぞ・・・?」
バッッッッと両手で顔を隠す。
「違う、インフルエンザだ。」
「突然のインフルっっ!!」
青さんの大きな笑い声と一緒に、私の両手首を掴まれ左右に広げられた。
そしたら、見えた。
デレッデレな顔で笑っている青さんの顔が。
「何だよこの可愛い生き物は。」
40度なんて余裕で超えていそうなくらい全身が熱い私のことをそう言って。
「俺の”ほぼ嫁さん“か!!!」
「・・・・・・ゎっ」
いきなり身体を持ち上げられ、いわゆるお姫様抱っこを軽々とされた。
そして・・・
「朝から死ぬほど幸せ。」
デレッデレの青さんがそう言って・・・
それには死ぬほど恥ずかしくなった時、青さんが少しだけ苦しそうに笑った。
「ここまで演技をしてくれてありがとうな。」
私の嫉妬の気持ちを演技と言って、苦しそうな顔で笑い続ける。
「演技だと分かっててもすげー嬉しい。」
全然嬉しそうな顔ではない顔で青さんが笑う。
「すげー嫌だな~!!!
こんなに可愛すぎる俺の”ほぼ嫁さん“、あいつに渡すのすげー嫌だなぁぁぁぁ!!!!」
本当のことを叫んでいるであろう青さんの太い首に、私は無意識に勢い良く抱きついた。
「青さんの弱みを握る為だよ・・・。
私がこんなことをしてるのは、その為だけだよ・・・。
だから本気で喜んだらダメだよ・・・。」
青さんの首に顔を埋めながら、必死に嘘をつく。
そんな私のことを青さんは優しく抱き締めてくれて・・・
「”ダメ秘書“すぎるだろ、望・・・。
そんなことはわざわざ言わねーで、俺のことをただ喜ばせておけば良いんだよ。」
「私ってすぐに余計なコトを言っちゃうから・・・。」
「亀さんの孫だしな。」
「うん・・・。」
「これから会いに行くぞ。
増田財閥に残された唯一の分家の“家”と秘書の”家“を守った亀さんの所に。」
「うん。」
「俺たぶん亀さんと不倫するけど、それで離婚するのはナシな?」
「私、不倫とか許せないタイプ。」
「・・・・・・俺行くのやめるわ。」
「嘘嘘!!!全然良いよ!!!
不倫しまくっちゃって!!!」
「それはそれでどうなんだよ!!!」
2人で大きく笑いながらすぐ近くで顔を見合わせた。
これから青さんと一緒におばあちゃんの所へ行く。
青さんが「俺も亀さんに会いたい」と大騒ぎをしたから。
その顔は確かに不倫をしている顔だった。
どこをどう見ても”亀“を愛している顔だった。
でも・・・
「流石におばあちゃん相手には演技でも嫉妬しないからね?」
そう言いながら、老人ホームのおばあちゃんの部屋の扉を開いた。
そんな顔は全然していなくて、何でか少しだけ驚いた顔をしている。
「毎回じゃねーからな?
昔から夜には必ず日記が送られてきてたから、夜ってほら、たまにセックスしてるもんじゃん?」
「・・・・・・・。」
「でもアレだぞ?
チ◯コがマ◯コに挿ってた時でもわざわざ抜いてまで望からの日記は読んでたからな?
目の前のマ◯コより望の日記の方を当たり前かのように選んでたからな?」
「・・・・・・・。」
「そしてアレだぞ?
さっきのは嘘をついてみただけで、本当のところは、その時は毎回セックスなんて続行出来なくて、”一平の所の子“の話を始めてた。」
「・・・・・・・。」
「更にアレだからな?
俺ってこういう奴だからどの彼女とも朝まで過ごしたことねーからな?
朝まで離したくないなんて思うのは望だけだからな?」
「・・・・・・。」
「そんな可愛いブスな顔してねーで何とか言えよ・・・・・って・・・・え。」
言い訳のような言葉を繰り返していた青さんの顔が急に赤くなり、何故かめちゃくちゃ嬉しそうな顔になった。
「これ、もしかしてアレか?」
「アレって?」
「アレだよアレ、アレだなアレ。
マジ、アレじゃん。
さっきちょっと期待してみた、アレじゃん。」
「アレしか出てきてないけど。」
「俺の元カノ達への嫉妬だろ?」
そう言われて・・・
自分では思っていなかった、そんなことを聞かれて・・・。
私の身体も顔も一気に熱くなった。
凄く凄く熱くなった。
「顔真っ赤だぞ・・・?」
バッッッッと両手で顔を隠す。
「違う、インフルエンザだ。」
「突然のインフルっっ!!」
青さんの大きな笑い声と一緒に、私の両手首を掴まれ左右に広げられた。
そしたら、見えた。
デレッデレな顔で笑っている青さんの顔が。
「何だよこの可愛い生き物は。」
40度なんて余裕で超えていそうなくらい全身が熱い私のことをそう言って。
「俺の”ほぼ嫁さん“か!!!」
「・・・・・・ゎっ」
いきなり身体を持ち上げられ、いわゆるお姫様抱っこを軽々とされた。
そして・・・
「朝から死ぬほど幸せ。」
デレッデレの青さんがそう言って・・・
それには死ぬほど恥ずかしくなった時、青さんが少しだけ苦しそうに笑った。
「ここまで演技をしてくれてありがとうな。」
私の嫉妬の気持ちを演技と言って、苦しそうな顔で笑い続ける。
「演技だと分かっててもすげー嬉しい。」
全然嬉しそうな顔ではない顔で青さんが笑う。
「すげー嫌だな~!!!
こんなに可愛すぎる俺の”ほぼ嫁さん“、あいつに渡すのすげー嫌だなぁぁぁぁ!!!!」
本当のことを叫んでいるであろう青さんの太い首に、私は無意識に勢い良く抱きついた。
「青さんの弱みを握る為だよ・・・。
私がこんなことをしてるのは、その為だけだよ・・・。
だから本気で喜んだらダメだよ・・・。」
青さんの首に顔を埋めながら、必死に嘘をつく。
そんな私のことを青さんは優しく抱き締めてくれて・・・
「”ダメ秘書“すぎるだろ、望・・・。
そんなことはわざわざ言わねーで、俺のことをただ喜ばせておけば良いんだよ。」
「私ってすぐに余計なコトを言っちゃうから・・・。」
「亀さんの孫だしな。」
「うん・・・。」
「これから会いに行くぞ。
増田財閥に残された唯一の分家の“家”と秘書の”家“を守った亀さんの所に。」
「うん。」
「俺たぶん亀さんと不倫するけど、それで離婚するのはナシな?」
「私、不倫とか許せないタイプ。」
「・・・・・・俺行くのやめるわ。」
「嘘嘘!!!全然良いよ!!!
不倫しまくっちゃって!!!」
「それはそれでどうなんだよ!!!」
2人で大きく笑いながらすぐ近くで顔を見合わせた。
これから青さんと一緒におばあちゃんの所へ行く。
青さんが「俺も亀さんに会いたい」と大騒ぎをしたから。
その顔は確かに不倫をしている顔だった。
どこをどう見ても”亀“を愛している顔だった。
でも・・・
「流石におばあちゃん相手には演技でも嫉妬しないからね?」
そう言いながら、老人ホームのおばあちゃんの部屋の扉を開いた。
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