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青さんの部屋の大きな大きなベッドに座り、青さんがスーツを脱いでいく姿から目が離せないままで。



「奥さんにメールを送った犯人、見付かったな。」



「うん、青さんが絶対に好きそうな顔の女の人だった。
守君の友達っていう島倉さんの彼女さん。
守君も顔だけは知ってるらしいよ?」



「守からも聞いた。
さっきミツヤマの社員情報で写真を見てみたら確かに俺のタイプの女で、”何で俺に紹介しなかったんだ“って怒っておいた。」



「それ、木下さんも島倉さんに青さんのことで同じことを言ったらしいよ。」



笑顔を必死に作ってそう言った。
私のことを”愛している“と言っている青さんは、そんなことを”普通“に言う。
やっぱり、私への愛はちゃんとした愛ではないのだと分かる。



苦しいくらいに分かる。



「そんな嫌そうな顔で俺の身体見てくるなよ。
スウェット着るまでそっぽ向いてろ。」



「青さんって本当に女心が分からない・・・。」



「だからそれは当たり前だろ。
俺は弟しかいないうえに男子校出身の、男の中の男なんだよ。
守も兄貴しかいない奴だけど俺とは違って共学出身なうえに女友達はいるし、俺とは違って普通よりちょっとデカいくらいのチ◯コしかない男だから、俺より女心は分かるらしい。
俺はほら、チ◯コまで”男!!!!“だろ?」



「うん、なんでボ◯キしてるの?」



「望に見られながら着替えてたら興奮してきた。」



「キモいって。」



”キモい“とは言いながらも普通に笑えた。
数秒前まで”苦しい“と思っていたのに、今はこんなにも普通に笑えているし、こんなにも楽しい気持ちにもなっている。



”私はやっぱり、青さんのことが好きだな。“



そう思いながら、ボクサーパンツだけの姿の青さんがスウェットのズボンを履こうとしている姿を眺め、言った。



「青さんは身体も格好良いよ。」



私の本当の言葉に青さんの動きはピタッと止まり・・・



ゆっくりと、私のことを見てきた。



「マジで?」



「うん。」



「あいつの身体より格好良いと思う?」



「一平さん?」



「他に誰がいるんだよ。」



「だって、私は一平さんの身体は見たことがないし。」



「1度も・・・、マジで、チラッとも見たことねーの?」



「うん。」



「”お兄ちゃん“の身体は?」



「・・・・・・上半身は、あったかな~。
お兄ちゃんの身体とか気になったことがないから覚えてないや。
お兄ちゃんが中学を卒業してから一緒に住んでなかったし。」



「本物の異性のきょうだいだと本当にそんな感じなのかよ・・・。
ラッキースケベがコロコロしすぎてて、望と一緒に暮らし始めてから俺なんて頻繁にチ◯コギンギンなんだけど。」



スウェットのズボンを履くことをしなかった青さんが、ボ◯キをしているのがボクサーパンツからでも分かる姿で私の目の前まで歩いてきた。



それには凄くドキドキとしていると・・・



「今日の飯なに?」



そんな質問をこんな感じで聞いてきて。



「唐揚げ。」



「マジか・・・・。」



青さんが少しだけ無言になった後、また口を開いた。



「すげー腹減ってるけど、それよりも・・・」



青さんがもっと私に近寄り・・・



「俺の格好良い身体、望に触って欲しい。」



そう言って・・・



「少しで良いから・・・。
俺は、タイプの女よりも、望とずっと一緒にいられない未来しかなくても、望に“今”少しでも触って貰えた方が幸せだから・・・。」



大きな片手で、自分のおちんちんを隠すように覆った。



「俺の汚ねーチ◯コはちゃんと隠しておくから・・・。」



凄く凄く苦しそうな顔の顔さんが私のことを必死な顔で見下ろしてくる。



「望・・・・。」



私のことを”望“と呼んで・・・



「触って・・・・・・。」



自分の望みを必死に伝えてくる。



全然タイプではない私にそんな望みを抱いている可哀想な青さんに、私はゆっくりと手を伸ばした。



少しだけ指先で触れた青さんの身体はこっちがビックリするほど大きく跳ね、それには”可愛い”と思って。



こんなに“格好良い”青さんのことを私は“可愛い”とも思えて。



青さんの身体に、自分の手をゆっくりと滑らせていった。
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