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「彼氏と水族館でデートをしてたら、あの大きな水槽の前でくっつきながら座って、見詰め合いながら話してるカップルがいて。
その女がアナタでビックリした。」
キツめの美人さんが困ったように笑った。
「でも、私も社長のことが好きだけどちゃんと好きな彼氏もいるし、アナタもそういう感じなのかなとも思った。
アナタのバカ女ぶりは彼氏に散々愚痴ってたから”バカ女がいる“って彼氏に教えて、そしたら彼氏が”あの男の人、もしかしたら知ってる人かも“って言ってて。
その時は、”あんなに格好良い男を知ってたなら私と付き合う前に紹介してよ“って文句を言って通り過ぎたけど、昨日の夜に彼氏から電話があった。
”あの女の子、守の従兄の青さんの会社にいる掃除屋の女の子だったよ“って。」
綺麗にネイルされた人差し指を私の方に向けてきた・・・。
「守君の従兄の青さんといえば、ワンスターエージェントの社長さん。
名字は守君と同じく”星野“だったね。
その全然似合わないコート、”星野社長“が買ってくれたってうちの社長が言ってたよね?
あの時はてっきり、うちの社長からのプレゼントだと思ってたからショックで泣いたのかと思ってたけど、もしかして星野社長からのプレゼントだと分かって嬉しくて泣いてたの?」
キツめの美人さんからその通りのことを言われ、私はどう答えて良いのか分からずに固まったままで。
やっぱり”ダメ秘書“の私は、こんな予想外のことが起きた時にどう対処をしたら良いのか分からなくて。
固まったままの私にキツめの美人さんは優しい顔になり、笑った。
「水族館で見詰め合っていた2人の横顔は、付き合い始めのカップルのソレではないように見えた。
どう見ても長年深く愛し合ってるカップルくらいの横顔に見えて・・・」
言葉を切った後に意地悪な顔になった。
「バカ女のはずなのにあんな顔も出来るんだって思って、あの顔をされたらうちの社長の不倫相手がまた増えるってかなりムカついてた!!!」
その言葉には私の頭が一気に回り始めた。
やっっっっと、回り始めた。
「うちの社長の不倫を掃除する為に来てくれたんでしょ?」
キツめの美人さんからのその質問には、めちゃくちゃ頭を回し・・・
質問に質問で、返した。
「三山社長の不倫が掃除出来たら嬉しいですか?」
その女がアナタでビックリした。」
キツめの美人さんが困ったように笑った。
「でも、私も社長のことが好きだけどちゃんと好きな彼氏もいるし、アナタもそういう感じなのかなとも思った。
アナタのバカ女ぶりは彼氏に散々愚痴ってたから”バカ女がいる“って彼氏に教えて、そしたら彼氏が”あの男の人、もしかしたら知ってる人かも“って言ってて。
その時は、”あんなに格好良い男を知ってたなら私と付き合う前に紹介してよ“って文句を言って通り過ぎたけど、昨日の夜に彼氏から電話があった。
”あの女の子、守の従兄の青さんの会社にいる掃除屋の女の子だったよ“って。」
綺麗にネイルされた人差し指を私の方に向けてきた・・・。
「守君の従兄の青さんといえば、ワンスターエージェントの社長さん。
名字は守君と同じく”星野“だったね。
その全然似合わないコート、”星野社長“が買ってくれたってうちの社長が言ってたよね?
あの時はてっきり、うちの社長からのプレゼントだと思ってたからショックで泣いたのかと思ってたけど、もしかして星野社長からのプレゼントだと分かって嬉しくて泣いてたの?」
キツめの美人さんからその通りのことを言われ、私はどう答えて良いのか分からずに固まったままで。
やっぱり”ダメ秘書“の私は、こんな予想外のことが起きた時にどう対処をしたら良いのか分からなくて。
固まったままの私にキツめの美人さんは優しい顔になり、笑った。
「水族館で見詰め合っていた2人の横顔は、付き合い始めのカップルのソレではないように見えた。
どう見ても長年深く愛し合ってるカップルくらいの横顔に見えて・・・」
言葉を切った後に意地悪な顔になった。
「バカ女のはずなのにあんな顔も出来るんだって思って、あの顔をされたらうちの社長の不倫相手がまた増えるってかなりムカついてた!!!」
その言葉には私の頭が一気に回り始めた。
やっっっっと、回り始めた。
「うちの社長の不倫を掃除する為に来てくれたんでしょ?」
キツめの美人さんからのその質問には、めちゃくちゃ頭を回し・・・
質問に質問で、返した。
「三山社長の不倫が掃除出来たら嬉しいですか?」
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