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あのお兄ちゃんが”お兄ちゃん“だと認めるくらいの”普通“ではない男子高校生、安倍さん。
その男子高校生が”中華料理屋 安倍“から”公認会計士 安倍“になった。
”煩くて面倒でヤバい“、お兄ちゃんが住むアパートの住人であった松戸先生が立ち上げた会計事務所に誘われ、安倍さんは二十歳の年に”中華料理屋 安倍“から外の世界へと足を踏み出したから。
お兄ちゃんは、ソレに秘書生命を懸けた。
一美さんが心の奥底でずっっっと好きだった相手であるその男の子が一美さんの相手として相応しい立場の人間になれる為に、その小さな小さな可能性に懸けた。
そして、譲社長も代表取締役になり増田財閥を整え始めた時、お兄ちゃんも予想していなかったことが起きた。
なんと、譲社長はこれまでの税理士法人を切り新たに契約を結んだのは、安倍さんがいる松戸会計事務所だった。
「お兄ちゃんが懸けた小さな小さな希望は、間違っていなかった。
安倍さんは必ず増田財閥を支え、増田財閥の為に動ける男になれる。
今はまだ増田財閥の担当にはなれていないけれど、いつか必ずなれる。
それでいつか必ず・・・うちのお嬢様の相手として・・・」
「”いつか必ず“、かよ。」
私の言葉の途中で青さんが口を挟んできた。
「”いけないコト“をしたお嬢様は確かに一平よりは優秀なのかもしれないけどな、俺にはただの美人でエロい女にしか見えなかった。
とてもじゃないけど、他の分家の奴らの上に立てるような女ではなかった。」
「はい、だから青さんにお願いをしたんです。
まだまだ一美さんは弱い。
安倍さんと離れた後、1人では安倍さんの所にまた歩いて行けなかったくらいに・・・お兄ちゃんが裏で手を回さなければ安倍さんと再会出来なかったくらいに弱い。」
美しくて綺麗で、私のお姉さんのような存在である一美さんの姿を思い浮かべながら青さんにもう1度言う。
「一美さんのことを強くしてください、青さん。
うちのお嬢様が綺麗で正しく生きながらも、女なのに他の分家の1番上に立つという”いけないコト“も出来るようなお嬢様になれるように。」
真剣に言った私に青さんはまたご飯を食べながら何でもない顔で聞いてきた。
「俺のチ◯コ使って良い?」
「・・・・・ダメに決まってるじゃん。」
「じゃあ、やらない。
あんなに良い女で、しかもあの女ぜっっったいエロい女だって分かってるのに、チ◯コ使わない以外で俺どうやったら良いか分かんねーし。」
「えぇ~・・・・、やってくれるって言ってたのに。」
「お前だって、妊娠してたら俺と結婚するって言ってた。」
それを聞き、今のこの全ての流れはコレだけの為にあったものだとやっと分かった。
それには呆れた顔を作りながら青さんに言った。
「妊娠してたら青さんと結婚するから、うちのお嬢様のことをお願いできますか?」
絶対に妊娠することはないと分かっているのでこの言葉を口にした私に、青さんはめちゃくちゃ嬉しそうに、めちゃくちゃ満足そうに頷いた。
「俺は5時間は寝ないと起きられない奴だからな。
今日も仕事だし絶対に起きないといけないから、これ、一睡もしないで朝まで考えたやつ。
その言葉が望から聞けてマジでよかった。」
「青さんって本当にバカだよね。
そんなことを考えてる時間があったら普通に寝なよ。」
そう言いながら私もまたご飯を食べ始めた。
あんなに味がなくなっていた私のご飯はまたちゃんと味がしていて。
食べ始めた時よりももっと美味しく感じるくらいの味までしてきて。
昨日の夜も今朝もあんなに”幸せ“だったのに、また”幸せ“が増していった。
怖いくらいに、”幸せ“だと思えた。
暗示と洗脳による”愛“だと分かっているのにこんなに”幸せ“になってしまう私は、やっぱりこんなにも”ダメ秘書“だった。
その男子高校生が”中華料理屋 安倍“から”公認会計士 安倍“になった。
”煩くて面倒でヤバい“、お兄ちゃんが住むアパートの住人であった松戸先生が立ち上げた会計事務所に誘われ、安倍さんは二十歳の年に”中華料理屋 安倍“から外の世界へと足を踏み出したから。
お兄ちゃんは、ソレに秘書生命を懸けた。
一美さんが心の奥底でずっっっと好きだった相手であるその男の子が一美さんの相手として相応しい立場の人間になれる為に、その小さな小さな可能性に懸けた。
そして、譲社長も代表取締役になり増田財閥を整え始めた時、お兄ちゃんも予想していなかったことが起きた。
なんと、譲社長はこれまでの税理士法人を切り新たに契約を結んだのは、安倍さんがいる松戸会計事務所だった。
「お兄ちゃんが懸けた小さな小さな希望は、間違っていなかった。
安倍さんは必ず増田財閥を支え、増田財閥の為に動ける男になれる。
今はまだ増田財閥の担当にはなれていないけれど、いつか必ずなれる。
それでいつか必ず・・・うちのお嬢様の相手として・・・」
「”いつか必ず“、かよ。」
私の言葉の途中で青さんが口を挟んできた。
「”いけないコト“をしたお嬢様は確かに一平よりは優秀なのかもしれないけどな、俺にはただの美人でエロい女にしか見えなかった。
とてもじゃないけど、他の分家の奴らの上に立てるような女ではなかった。」
「はい、だから青さんにお願いをしたんです。
まだまだ一美さんは弱い。
安倍さんと離れた後、1人では安倍さんの所にまた歩いて行けなかったくらいに・・・お兄ちゃんが裏で手を回さなければ安倍さんと再会出来なかったくらいに弱い。」
美しくて綺麗で、私のお姉さんのような存在である一美さんの姿を思い浮かべながら青さんにもう1度言う。
「一美さんのことを強くしてください、青さん。
うちのお嬢様が綺麗で正しく生きながらも、女なのに他の分家の1番上に立つという”いけないコト“も出来るようなお嬢様になれるように。」
真剣に言った私に青さんはまたご飯を食べながら何でもない顔で聞いてきた。
「俺のチ◯コ使って良い?」
「・・・・・ダメに決まってるじゃん。」
「じゃあ、やらない。
あんなに良い女で、しかもあの女ぜっっったいエロい女だって分かってるのに、チ◯コ使わない以外で俺どうやったら良いか分かんねーし。」
「えぇ~・・・・、やってくれるって言ってたのに。」
「お前だって、妊娠してたら俺と結婚するって言ってた。」
それを聞き、今のこの全ての流れはコレだけの為にあったものだとやっと分かった。
それには呆れた顔を作りながら青さんに言った。
「妊娠してたら青さんと結婚するから、うちのお嬢様のことをお願いできますか?」
絶対に妊娠することはないと分かっているのでこの言葉を口にした私に、青さんはめちゃくちゃ嬉しそうに、めちゃくちゃ満足そうに頷いた。
「俺は5時間は寝ないと起きられない奴だからな。
今日も仕事だし絶対に起きないといけないから、これ、一睡もしないで朝まで考えたやつ。
その言葉が望から聞けてマジでよかった。」
「青さんって本当にバカだよね。
そんなことを考えてる時間があったら普通に寝なよ。」
そう言いながら私もまたご飯を食べ始めた。
あんなに味がなくなっていた私のご飯はまたちゃんと味がしていて。
食べ始めた時よりももっと美味しく感じるくらいの味までしてきて。
昨日の夜も今朝もあんなに”幸せ“だったのに、また”幸せ“が増していった。
怖いくらいに、”幸せ“だと思えた。
暗示と洗脳による”愛“だと分かっているのにこんなに”幸せ“になってしまう私は、やっぱりこんなにも”ダメ秘書“だった。
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